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2011年12月26日月曜日

クリスマス から お正月へ

<<まるゼミ番外エピソード26>>

旧柳下邸での「Snow Yokohama Christmas」作品公開が終了しました。冷え込み厳しい中、厚着をして、午前中から撤収に向かいました。道中の街のあちらこちらでは、私と同じようにクリスマスの片付けに精を出す人の姿を見かけました。欧米でのクリスマスの飾り付けは、ニューイヤーを過ぎて1月中~下旬頃まで楽しめますが、日本では26日の日の出(?)と共にイソイソとお片付けです。

正午には撤収仕事は終了!

そして、明日からは、日本の街中がお正月の風景に一変するのです。クリスマスツリーやイルミネーション照明は取り外され、門松やしめ縄が建物エントランスにお目見えします。スーパーの食品売り場は、あれほどチキンで埋め尽くされていたのに、すぐさま正月食品の特設コーナーが設置されて、この時期ならではのメニューが登場します。そしてジングルベルの音楽は跡形もなく消え、代わって琴の音色の邦楽メロディーがあちこちに流れ始めます。クリスマスを楽しむ習慣はすっかり日本でも定着しましたけれど、でもやっぱり、大晦日にゆく年を見送り元旦に来る年を迎えるこの2日間は、日本人にとって1年で最大のイベントですよね。「はじめ良ければすべて良し」とか「有終の美」という言葉に見られるように、日本人の美学として物事の最初と最後の有り方は非常に重要なことなのでしょう。大切にしていきたい感性です。。。。

旧柳下邸にも 昭和初期の羽子板の展示が始まっていました。

by マン・マル

2011年12月16日金曜日

テクニカルプレゼンテーション

この日は、まるゼミの2011年ラストDay。1年ゼミは、最終課題の中間プレゼンテーション。そして卒業年度生は「卒業制作」のテクニカルプレゼンテーションを実施しました。


テクニカルプレゼンテーション。。。。
実は今年から、インテリアデザイン専攻メンバーのみを対象に導入した新システムです。グラフィックデザイン専攻を含む全デザインカレッジ生が対象となる「HAA(ヒューマンアカデミーアワード)」とは異なります。アワードでは、同じデザインとは言えども空間グラフィックという少し異なるフィールドのメンバー同士のコンペティションなので、そのプレゼンテーションは、どんなジャンルの人にも伝わりやすい「イメージの伝達」が主軸となります。ややもすると、空間デザインの専門スキルである図面作図や模型製作や完成予想パース描画が後回しになる傾向もありました。「それではダメ!」ということで、原点回帰!手綱の締め直し!空間デザインを学んだ学生作品として、学内外で自信を持って公開できる作品にするための、インテリアデザイン専攻講師陣による作品批評クリティークとゴール設定!それがこのテクニカルプレゼンテーションなのです。


初めての試みでありましたが、予想以上に会場はヒートアップ。当然に予定時間も大幅延長。先月のHAA中間プレゼンテーション考査とは、まったく違った観点で講師陣から厳しいコメント、そして要求が続出。講師の中ででも意見が割れたりもします。もちろん学生メンバー達も自分たちが目指したいものを熱く訴えます。サポーターとなる1年生メンバーにとっても、これからの1か月半の試練(?)が決まるのですから、かなり真剣です。各作品ごとにたっぷりなディスカッションが持たれ、そして各作品の最終ゴールが、講師と学生の双方で同意の上で設定されたのでした。

まるゼミは、これより約1か月の冬期休暇に入ります。
けれどもメンバーの作品づくりは、1年生&2年生ともに継続です。孤独な戦いではありますが、ここでの頑張りは確実に実を結びます。熱い冬にしてください!!

by マン・マル

2011年12月4日日曜日

旧柳下邸 イルミネーションか富士山か

<<まるゼミ番外エピソード25>>

「Snow Yokohama Christmas」公開の最初の日曜日。記録撮影に現地に出掛けました。天候はあいにくの(?)晴天。15時過ぎに会場到着すると、南の窓からの明るい陽光を受けて「Snow City」と題した装置の横浜の街並み達が日向ぼっこ状態してました。発泡素材マテリアルが自然光を受けてキラキラしてとても綺麗です。ひと通りの撮影を終えて、次はイルミネーションライト効果の記録。ところが、この日はいっこうに室内は暗くならず、イルミネーションの光が瞬く気配はなし。この日の事務局の担当の方も、良い光の加減になったら自前のカメラで作品を撮ろうと、仕事の合間に頻繁に覗いてくださるものの、「まだですねえ~」と私。イルミネーション「おあずけ!待て!」の状態が続く中、日本家屋の畳の部屋で小休憩。こちらは土日限定の「なつかし茶房」のカフェスペースに変身していました。
懐かしいこんな部屋でカフェが出来ます。
メニューは、なんと「旧柳下邸の立面図」入り!
そんな時に、私達プロジェクトメンバーの一人が教えている学校の学生さんが見学に来て下さいました。作品をかなり熱心にガン見していただきありがとうございます。そう、床にまき散らした雪の上をどんどんノシノシ歩いて、ツリーや街並みを至近距離にて楽しんでください!

結局、この日はスコブル良い天気で16時を過ぎても暗くなりきらず。いよいよ業を煮やして、施設の方々に、ディスプレイ棚の照明を落としたり、特別にカーテンを降ろしていただいたりの大騒ぎな中でこの日の記録撮影をすることができました。スタッフの方々の親切なご配慮に本当に感謝いたします。うーん。でもやはり。もう少し曇りの日かに、もう一度、撮影に来なきゃですね。

スタッフの方に御礼を言って建物を出たら、美しい夕焼け。根岸の高台に位置するこの場所から、まさしく「Snow City」さながらの街並みのシルエットが目の前に。そして「ん?あれ?富士山?」!!!見えるんですねえ、旧柳下邸から。感動!撮影には悩まされた天候でしたが、この景色を見せてくれたので帳消し!作品のイルミネーションが見られない日は、富士山が見えるかも!です。
富士山って、何故かテンションをあげてくれる
やっぱり特別な存在

by マン・マル

2011年12月1日木曜日

オープン! Snow Yokohama Christmas

<<まるゼミ番外エピソード24>>
本日2011年12月01日より、根岸なつかし公園内「旧柳下邸」洋館でのクリスマスアートが一般公開となりました。そう、昨日が設営日。制作したツリーやパネルでミニバンを満杯にさせて午後より現地に乗り込み、汗して参りました。天候は幸いにも晴れ間ものぞく穏やかな温かさで作業には有り難い限り。強力サポーターのYさんに加わっていただき、粛々と作品を組み立てて行きました。実は私が欧州や日本国内で手掛けさせていただいたインスタレーションアート作品の中で、今回は最小面積。けれど使用マテリアルの面積単価は最高、かな?そして私自身の自宅よりの距離も最短記録!近いし、屋内空間だし作業エリアも小さいので作業はサクサクと進みますが、でも緊張感はいつもと同じです。

左photo :搬入開始!  ⇒ 右photo :設営真最中!

この洋館部は建物の南東の角に位置しているので日当たり良好です。当時のお金持ちの邸宅とはいえいわゆる正統派日本家屋なので山手洋館群のようなセントラルヒーティングなどは無いので、この2方向から射し込む冬の日照は貴重です。でも、今回の私達の作品はイルミネーションを組込んだ光のアートでもあるので、抑え気味の明るさ環境が実は有り難かったりするのです。なので、どんよりな曇りの日や或いは晴天日は時刻にして14時を過ぎての窓開口部からの光が少し弱くなった時間帯からが、より世界観を発揮できたり致します。

氷雪のツリーと雪景色の横浜の街並み
陽が傾く頃には、美しい光アートの空間に!
私達のこのアート作品公開中の12月中の土曜日+日曜日は「なつかし茶房」が開かれるそうで、日本家屋部の情緒ある畳の部屋でコーヒー(お菓子付/350円)がいただけるみたいです。私も毎週土日は通おうかと思っています。横浜駅やみなとみらい地区からポツンと離れた立地ではありますが、訪れていただけたなら心ゆっくりと時間を過ごせる空間です。ぜひ、懐かしい日本の記憶を体験しにきてください!そして、Snow Yokohama Christmasもよろしく

by マン・マル

2011年11月28日月曜日

旧柳下邸のクリスマスの空間アート

<<まるゼミ番外エピソード23>>

横浜根岸・旧柳下邸のインスタレーションアート制作がラストスパートです。どっぷり作業なこの土日を過ごし、制作物のすべてが形になってきてゴールがようやく見えました。
出番を待つ「Snow City -スノウ・シティ-」達
大正から昭和にかけて横浜に建っていた建物のシルエットがモチーフです

今回の作品テーマは柳下邸が建てられた頃の「雪景色の横浜」です。なので、使用材料はことごとく総てホワイト・白一色!氷雪のツリーをイメージした大小の「Snow Tree -スノウ・ツリー-」を中心に、雪化粧した街並みとしての「Snow City -スノウ・シティ-」を配置します。降り積もった雪が、昼には冬の陽光にキラキラ光り、夜には家々の団欒の灯りを温か広げていく、そんな静かで清らかな12月のシーンがコンセプトです。


いつもインスタレーションアート作品に取組む時、自分達で練り上げたデザイン性と計画性を信じて一心不乱に創作に打ち込むものの、考えている精度や世界観がしっかりと現実のものになるのかの不安もつきものです。今回も同じ。でもここまできたら「もう大丈夫」。明後日の設営が楽しみになってきました。空模様が少し心配です。どうぞ雨になりませんように。

by マン・マル



2011年11月23日水曜日

横浜根岸・なつかし公園の旧柳下邸

<< まるゼミ番外エピソード22 >>

11月も残すところ1週間。師走も目前となりました。
私は現在、MoNoアートプロジェクト実行委員会としての制作公開にむけて、またまた準備作業の日々です。今月初めに琵琶湖の畔の草津・小汐井神社境内地で屋外インスタレーションアートを披露したところですが、今度の舞台はインテリア空間。横浜市環境創造局が管轄する「根岸なつかし公園・旧柳下邸」にて、クリスマスのインスタレーションアートを披露することとなりました。
左photo : 旧柳下邸全景
右photo : 2階建ての洋館部
この建物は明治期より「銅鉄引取商」として横浜で活躍していた柳下家により建設されたものです。横浜市は平成8年に敷地を取得、建物は寄附という形で譲り受け復元工事に着手。平成14年11月に横浜市指定有形文化財として指定されました。旧柳下邸は、東館+西館+洋館+蔵と4つのゾーンで構成されています。当時の豪邸の間取りによく見られる日本家屋に洋館が接続された事例です。日本家屋部は昭和初期の趣きがキチンと残っていてとても懐かしさを感じる空間となっています。一般貸し出しも可能で、先日に打合せにお伺いした際には、サークルのお茶会が開かれていました。
館内の日本家屋部は、懐かしい時間が感じられる空間
洋館部は2階建てですがそれぞれ8畳間が1室ずつという可愛らしいものです。私が空間アートを担当するのはこの1階部分。「Snow Yokohama Christmas」というタイトルで展開します。まだ草津の作業で痛めた腰痛が治りきっていないのですが(涙)、身体に鞭打って、事前準備に頑張っています。設営は今月末日水曜日!

ここでやります!インスタレーションアート!











根岸なつかし公園・旧柳下邸
横浜市磯子区下町10
JR京浜東北・根岸線「根岸駅」徒歩8分
TEL+FAX 045-750-5022



by マン・マル

2011年11月19日土曜日

中間プレゼン & カレッジパーティー

今年も無事に終了しました。卒業制作の中間プレゼンテーション発表。

例年通りに10時に開始、昼休みと2回の小休憩を含んでの7時間の戦いです。グラフィック専攻とインテリアデザイン専攻の卒業+研究学年生が、目下取組み中の卒業制作作品の企画概要・途中経過・今後の展開を持ち時間7分で披露します。それに対し計20名の講師が、質疑アドバイスを施した上で、採点を行うのです。
講師席にセットされた
入学学年生の手作り「手元灯り」
前回ブログでお伝えしたように、今回からプレゼンテーションはオンラインストレージを利用しての「iPad」で操作することとなりました。大容量データの呼び込みにスピード感が出ない等の改善点はあるものの、カレッジとして新たな可能性にトライしています。また、ツイッターでのスペースも特設され、講師も学生もゲストギャラリーも、時間の制約上発言できないコメントをドンドンとつぶやき書き込むという臨場感あふれる時間となりました。現在、グラフィック専攻の学生一名が交換生としてスペイン・グラナダ大学に留学中なのですが、時差に負けずに、彼女がたくさんのつぶやきを入れてくれていたのが印象的でした。ほんの少しですが、この模様はUstreamでも流されました。そうこの日の会場はこんな雰囲気でありました。。。
http://www.ustream.tv/recorded/18606834
笑いあり、ちょっぴり涙もありの卒制プレゼンテーション
中間プレゼンテーション終了後。1時間の時間をおいて、会場は懇親会モードへと変身。入学学年生が一生懸命にホスト役をつとめてくれました。ビンゴ大会もあって、会場はヒートアップ。東京デザイナーズウィークのスクールオブザイヤーの快挙をあらためて喜び合い、卒業生との再会に盛り上がり、この日の発表者に熱いエールを送る2時間なのでありました。



by マン・マル

2011年11月17日木曜日

予告!今年のHAA中間プレゼン!

東京デザイナーズウィークの興奮冷めない今週末、デザインカレッジ卒業学年生は卒業制作中間プレゼンテーションにのぞみます。まるゼミはその追い込みのために、昨日に特別補講を実施し、そして明日は直前の予行練習を敢行。メンバー達は目下、データづくりに心血を注いでいるのではと思います。今年のHAAプレゼンテーションは、今年度より当カレッジの学生個人ツールとして標準導入されたアップル社の「iPad」を使ってのプレゼンです。
その可能性を求め 講師も iPad と格闘中!
例年通りインテリア専攻+グラフィック専攻の講師陣が一堂に会し、全プレゼンテーションに立ちあい審査します。7時間近い長丁場なので講師側も半端なく体力と集中力を必要とされるのです。私も心身をベストコンディションにせねばと今から照準をあわせてます。

プレゼン終了後の懇親会。今年はさらにパワーアップするようで、多くの卒業生にラブコールを送っているようです。まるゼミOB&OGと会えるのも楽しみです。いえ、当カレッジ関係者でなくても、自由に見学参加可能です。ご興味ある方はどうぞおいで下さい。TDWでナンバー1「スクール・オブ・ザ・イヤー2011」に輝いたメンバー達の今度は個人プレーの披露です。ぜひ覗いてください。

2011年11月19日(土) 
第1部 : HAA2011 中間プレゼンテーション
10:00~17:00/見学無料
第2部 : デザインカレッジ・パーティー交流会
18:00~20:00/参加費¥1500


by マン・マル

2011年11月12日土曜日

インスタレーションアート 光樹ー祈りの空間

<<まるゼミ番外エピソード21>>

お知らせしていました関西は滋賀県草津市でのインスタレーションアート「光樹ー祈りの空間」の制作。学生ボランティアの方々、イベント実行委員会事務局のKさん、そして作品の制作公開会場である小汐井神社の方々等の細やかな気遣いのサポートをいただき、無事に作品は完成し披露することが出来ました!1週間前のこととなりますが、少し報告させていただきます!


私達は開催日の前日午後に現地入り。宮司さんの奥さまに御挨拶をした後に、神殿に手を合わせ、作業時の安全と作品の無事の完成をお願いいたしました。そして早速に作品設置の位置決め作業です。事前に事務局Kさんより、制作ゾーンの簡単な測量メモはいただいていたものの、やはり現地に初めて立つと予想していた空間感覚はまったく違うものです。コンベックスメジャーを使って、当初の設置案を修正していきます。今回の私達の作品の舞台は、神社の境内地で、前面道路正面の鳥居から本殿手前右に鎮座する神木までの神聖さこの上ない空間なのです。半端な作品の出来ではバチが当たります。試行錯誤しつつ、なんとか日没までに空間構成が完成しました。
小汐井神社境内にて。 夜の闇が忍び寄る前に位置決め終了!
さあ翌日。この日の18時本番に向けての制作開始です。同じ会場で一緒に公開されるもう一つの作品「しだれあかり」の制作者である宮城大学建築学科院生のYさんとも合流し、神社の境内はにわかにアートな熱気が立ちこめ始めました。私達は、昨日の位置だしに忠実に着々と作業を進めて行きます。本番まで3時間と迫った頃からは、3名のボランティア学生さんのヘルプもいただけ、あたりが暗くなり始めた17時過ぎには予定通りの点灯作業に入りました。

いよいよイベント開始の18時が過ぎた早々に、京都新聞の記者の方が取材に来て下さいました。京都出身の私の幼い頃は「新聞といえば京都新聞!」だったので、ちょっとドキドキ。でも年齢をシツコク聞かれました。新聞記事に曖昧な表現は許されないんですね。どうか記事になりませんようにと願っておりましたら、翌日の朝刊第一面に、なんと私達の作品がカラーで掲載されました!嬉しい!でも年齢は??とイベントを伝える文章には我ら個人の事は触れられていないので胸をなでおろした私です。
よーく写真を見ると 
奥にたたずむ人物は 私とボランティア学生さんらでした
http://www.kyoto-np.co.jp/shigatop/article/20111104000122
18時半を回ると、次第に境内は賑やかになっていきました。「いや~きれ~」「わ~ええやん~」と関西弁が飛び交います。海外で「Fantastic !」とか、関東圏で「あら、素敵ね!」とか言ってもらって「よしっ!」とテンションが上がる嬉しさ感と、自分が生まれ育った土地の言葉でのコメントとは不思議に違うものなんですね。一種特殊な体温を感じました。いつも基本的に私達のインスタレーションアート作品は、その空間内を自由に歩いて回遊してもらって楽しんでもらうのですが、今回はキャンドルを使用していてるので安全を考え、ゾーン内の立入りはNGとさせていただきました。夢中になって光の海の中を突進してしまうお子さん達、ごめんなさいね。でもそのリアクションはとっても嬉しいです。会場には、立派な三脚に一眼レフカメラをセットして、じっくり作品を撮影してくださる男性陣もたくさんいらっしゃいました。私も頑張って撮影しようと好位置をキープしていたら、順番待ちのように後ろに立たれてしまいました。でもそんなことも嬉しい限りです。この作品写真は、近日中に発表させていただく予定です。https://sites.google.com/site/monoinjapan/nihongo/article2011

21時にイベントは終了。21時半に消灯し、初日を無事に終えました。
しかしながら、翌日は昼過ぎから雨の予報。もう半日でいいから雨をこらえてよと願いながら迎えた2日目。朝から重い雲が空を覆っていました。そして、10時過ぎに事務局より中止の知らせ。午後早々からレインコート姿で私達は撤去作業に入ったのでありました。インスタレーションアート作品「光樹ー祈りの空間」は一夜限りの短い命でしたが、でもまたどこかで、第二弾をトライしてみたいと思います!!

by マン・マル

2011年11月10日木曜日

快挙! School of the year in TDW2011

今週の日曜で閉幕となった東京デザイナーズウィーク。その日、私は草津街あかりのイベントを終え、京都の木屋町のとある店のカウンターにおりましたら、吉報が舞い込みました。

これってアカデミー賞だと主演男優賞、女優賞、監督賞そして作品賞って感じなのではないでしょうか!素晴らしい!授業と並行して制作に汗した苦労が報われましたね。おめでとう!!
遠い関西の地に居た私は当然にこの時のメンバー達の雄姿を目撃することはできませんでしたので、後日に彼らからphotoデータをいただきました。まずは、インテリアデザイン専攻作品「To-Re:」の最終日の模様です。私が駆け付けた初日は、当然にスカスカ状態だった募金ボードの表面にはぎっしりと日本円硬貨がはめ込まれています。そして、予告通りに、それぞれの壁面には異なった硬貨による絵画ペインティングが出現していました!

さらに、インテリアデザイン部門でのプレゼンテーション動画データもいただきました。まるゼミメンバーのN君が努めています。たった2分足らずのパフォーマンスですが、いつものゼミ時の発表よりも(?)滑舌も声の張りも良い感じですね。。。



デザインや設計に関わる国内外の主たる大学や専門学校が集うこのデザインの祭典で、NO.1を獲得できた事実と遭遇し、今一度、このまるゼミも、どのような位置に立ってデザインやアートと向き合っているのか、そして行くのかを見つめようと思います。おごることなく、さげすむことなく、粛々と、Our wayを歩いていきたいと思います。TDWにて当カレッジ作品に興味を抱いて下さった方、共に募金アクションをして下さった方々に感謝いたします。

by マン・マル


2011年11月2日水曜日

TDW2011 with LOVE

お知らせしていた東京デザイナーズウィーク。昨日初日で、私、行って参りました。ついにベールを脱いでの全貌披露です!イベント全体テーマの「LOVE」をどのように料理したのでしょうか。。。

インテリア部門ブース 「To-Re:」トリ
ボードゲームのオセロ感覚で、募金を enjoy!

まずは屋外インテリア部門エリアにて参加しているまるゼミメンバーのインテリアデザイン専攻ブース。タイトルは「To-Re:」Donation&Peace Project です。いいことをすると(To-)還ってくる(Re:)という意味を含んでいるそうです。そう、気付かれましたか?メール送信時の「To」と、そのメッセージへの返信時に自動的にタイトルにつく「Re:」です。今年、国内の各所で起こった災害被災地が再び元の姿に戻り還れるようにという願いもこめられています。ということで「いいこと」のアクションとして、「Donation:募金寄付」の機会を提供するのがこの作品。長い短冊状の一枚の紙を、三角形に連続して山折り谷折りしてできた造形を、深い藍色一色にペイントしています。

   近寄ると?無数のパンチング穴。でもこの穴は、均一ではないのです。さらに近寄ると?「1」「5」「10」「50」「500」の数字がスタンプされています。そう、この数字は日本円の硬貨の種類。つまり、寄付しようとする硬貨を該当するスタンプ数字の穴にはめ込んでくださいという仕掛けです。早速に私もトライ。これが、けっこうハマるのです。穴は硬貨サイズジャストに作られていて、ポコッと収まります。かなり精密に作られているので、一度挿入された硬貨は再び取り出せません。だからこそ、はめ込む時のジャスト感が不思議と気持ち良いです。調子に乗って、何枚も挿入する私。(もっぱら小さな数字の硬貨で恐縮ですが) そして仕掛けはさらにありました。さらにさらに凝視すると、穴内のスタンプ数字はイレギュラーな並びになっています。どうして?なんと、すべての穴に硬貨がセットされると、あるグラフィックが出現するそうです。つまり硬貨5種の5色を使った絵画が浮かんでくるんですね。これはもう、最終日までに、とにかく一枚でも多いDonationを呼び掛けないと。。。。。   
上記の募金をしてくれた方には、
もれなくオリジナルデザインのコードキーパーをプレゼント。
Birdをイメージしたフォルムは、どんどん繋げて、渡り鳥状態にも!
 さて一方、グラフィックデザイン専攻学生は、屋内ゾーンにて、これまた素敵なブースを出展。3チームに分かれての競演です。あっでも、陳列シェルフ「BoXinBox」はまるゼミメンバー女子組の作品でもあります。グラフィックデザインが手掛ける幅広いジャンルが3チームで網羅されていて、かつそれぞれに、きちんとコンセプトや展開が伴った作品に仕上がっておりました。
グラフィック専攻ブース
i-padを埋め込んだディスプレイ棚「Box in Box」

  作品1 「Heart Plus」
  さまざまな愛を表現する新しいピクトグラムデザインを提案。

グラフィック専攻「Heart +」  いろいろな愛のピクトグラムを提案!
  作品2 「watage」
  インテリア雑貨化されたモダンジャパニーズな立体メッセージカードを提案。

もらったメッセージを読んだ後は、糸を引っ張って立体化。
大輪の花になります。部屋に飾ればすてきなアートにも変身。

  作品3 「311HIMAWARI PROHJECT」
  実際にウェブページを立ち上げ、被災地の風評被害を減らしていくキャンペーンを実践。
  これについてはぜひホームページへGo! http://311himawari-project.com/


会期は6日(日)まで。天候にも恵まれ11月らしからぬ温かな今週、ぜひお出かけ下さい!メンバー達自身のブログもぜひ訪問を!

http://humangiz-dd501.blogspot.com/?m=1








by マン・マル


2011年10月31日月曜日

ハッピー・ハロウィン!!

<<まるゼミ番外エピソード20>>

今夜はハロウィン。
欧米ではお馴染みの民俗行事。
いつ頃からか日本でも見聞きするようになりました。

今日は、来年冬の山手芸術祭の打合せで、横浜は山手エリアに行ってきました。山手の洋館はどこも、文字通り「ハロウィン一色」のインテリアディスプレイ。昨日の日曜は「ハロウィン・ウォーク」と称するスタンプラリーイベントがあって、朝からかなりの人出だったそうです。ハロウィンの飾り付けは、パンプキン、コウモリ、魔法使いといった定番モチーフがあって解り易いですよね。つい、ワクワクしながら何枚もphotoを撮ってしまいました!
Trick or Treat !!

by マン・マル

2011年10月30日日曜日

あかりART展 in 草津

<<まるゼミ番外エピソード19>>
本日のご案内は、私がまるゼミ外で関わるイベントです。


場所は草津!と書くと、関東方面の多くの方は群馬の草津温泉を思い浮かべられる方が多いと思います。が、違います。今回、私が出稼ぎに行って参るのは、滋賀県は琵琶湖のほとりの草津市です。ここ草津は東海道五十三次の52番目の宿場町で、しかも唯一に東海道と中山道が交わる交通の要所だったそうです。そういったことから、今も当時の本陣が再生保存されていたり、狭いエリアに神社仏閣がたくさん残っています。実は私にとっても、この草津は少し思い入れのある土地です。関西在住で会社の設計部員だった頃、草津の物件を担当させていただいたことがあり、週1回のペースで通っておりました。初めて担当する超高層物件で、泣いたり笑ったりの日々だったことが思い出されます。

さて。こんな街の地元の商工会議所が軸となって実施される2日間のイルミネーション・イベントが「草津街あかり華あかり夢あかり」です。この中の特別企画「あかりART展」で、私はMoNoアートプロジェクト実行委員会としてキャンドルによる空間インスタレーションアートの制作に挑んできます。このART展は、市内街道沿い5か所の歴史ある神社仏閣の境内地に、灯り演出による空間アートを計8チームが制作公開するというものです。昨年までは関西の建築や空間デザイン系の大学チームによって担当されていましたが、今年は一般コンペティションが実施され、我々の応募案が制作依頼対象の一つとして選出していただけたという経緯です。合格通知(?)をいただけたのが開催3週間前と迫っていてけっこう焦ってますが、ああ、でも、海外と違って、日本語で事務局とやりとりできる幸せを噛み締めている私です。
http://www.kusatsu-machiakari.net/akari/akari-art.html
大量のキャンドルとホルダーとシェードを手配中!
我々は平安時代に建立された歴史ある小汐井神社を会場で、「光樹~祈りの空間~」と題した作品に取組みます。ここは安産や縁結びの信仰がある一方で、古い神社だけあって、いろいろな厳しめエピソードがあるようです。神様に気に入ってもらえるような空間に設えねば~と気を引き締めてます。作品では欧州のインスタレーションアート作品でも使用した耐性和紙のランプシェード「SaSa」をキャンドルバージョンにアレンジして使用します。現在、大量生産中です!

事務局のホームページには、インスタレーションアートについて以下のように説明文がありました。「見どころは、空間全体をひとつの作品に仕上げること。来場した人は「鑑賞」するのではなく、作品に全身を包まれて「体験」するという表現方法です。」と。包容力のある空間になるよう頑張ります!
五感で楽しむ秋の草津路
第八回 草津街あかり華あかり夢あかり
11月4日(金)+5日(日)

「あかりART展」
MoNoアートプロジェクト実行委員会
<光樹~祈りの空間~>
小汐井神社 境内
点灯時間 17:00~21:00

by マン・マル

2011年10月26日水曜日

今年もやります!2011年東京デザイナーズウィーク

どんどんと秋も深まってきました。紅葉シーズンも目前ですが、でもその前に、スポーツの秋!芸術の秋!食欲の秋!とばかりに国内各所では様々なテーマのイベントが目白押しですね。本日は、まるゼミメンバーの年中行事 「東京デザイナーズウィーク2011」のお知らせです。
毎年恒例になっている当デザインカレッジのTDW出展は当然に今年もやります!幾つかある特別企画の中の「学生作品展プラス」の枠組みでの参加です。
http://www.tdwa.com/tdw/special/exhibition/student_of_the_year.html

今年の学生展は8つのフィールドに分かれてブースを披露しますが、当カレッジは2部門つまり2ブース出展いたします。まるゼミメンバーらは「インテリア部門」で、そしてグラフィック専攻生らは「グラフィック部門」での参加です。2ブースを手掛けるということは、つまりは作業量も例年の2倍になるということ。夏から何度も企画会議が開かれ、1か月程前からはほのかな緊張が校舎内にただよい始め、そして2週間程前からは、もう教室や廊下は資材やら制作物やらであふれてます。
photo上:教室壁に張り出されたままの企画打合せメモ
photo下:教室に置き去りのプロダクトモチーフ検討案
今年のTDWの全体テーマは「LOVE-地球への愛、ヒトへの愛、モノへの愛」。王道なシンプルなこのテーマを、当カレッジメンバーはどのように展開するのでしょうか。思えば昨年は、季節外れの大型台風襲来で、イベント自体が1日間だけクローズになるなど大変でした。当カレッジは屋外ブースでけっこう大がかりで複雑な空間造形を創作したわりには、ビクともせずで、メンバー達のそのデザイン性と施工性の両面での頑張りが本物だったことが証明されました。今年もまたユニークな造形デザインの屋外ブースを制作しているようです。でも初日当日までは情報は秘密裡とのことなので、また後日の現地レポートでお伝えしたいと思います。
東京デザイナーズウィーク2011
11月1日(火)-11月6日(日)
明治神宮外苑前

「学生作品展プラス STUDENT EXIHIBITION」
中央会場

by マン・マル

2011年10月9日日曜日

洋上のインテリアⅡ

<<まるゼミ番外エピソード18>>


横浜は今 トリエンナーレ開催中!
といっても実は私はまだノーチェック。猛暑が去ってから~と思いつつもう10月になってしまってますね。さて、今日は、そんな横浜に来られるなら「見逃してはダメ!」というスポットのご紹介。


それはトリエンナーレの会場の一つ「BankART Stujio NYK」の隣敷地に建つ日本郵船歴史博物館です。11月27日まで企画展「洋上のインテリアⅡ」を開催中3年前の展示に続いての第2弾です。そのフォーカスはズバリ!日本の客船インテリアデザイン近代化推進の中で、日本の造船技術がどんどんと発展して世界トップレベルに達、し数々の伝説となる戦艦を生み出していったことは周知されてます。でも客船となると、当時の日本の国益に直結し辛いためか、盛り上がりがもう一つ。私達の豪華客船のイメージは、あの「タイタニック号」に代表されるような欧米人の上流階級の社交界の舞台といったところでしょうか。でも。日本でも幾つもの客船が造られ、そしてその内装設計には、日本の建築インテリアデザイン界を担っていく人物らが参加して欧米に負けない、且つ、日本独自の世界観のデザインを模索し完成させていったのだぞ!。。。という展示です。その中には、吉田五十八や前川国男、村野藤吾、丹下健三などなどの大スター達も名を連ねています。
 私事ですが、学校を卒業して仕事を始めた当時、その社の設計部のインテリア設計を一手に担う重鎮的存在だったボスの下で働くこととなりました。彼から、自身が若いころに手掛けた船舶の内装設計のエピソードをよく聞いたものです。そう、ある時期において、特にインテリアデザイナーにとって、客船インテリアデザインは重要な活躍の場であったようです。今から思えば、あーもっといろいろと真剣に聞いておくんだった。。。と後悔しきりです。そんなことあって、私にとっては、特別な想いも重なる展示です。当然に、CADもCGも無い時代ですから、展示パネルのほとんどは、手描きの図面精巧におこされて着色されている完成予想パース等です。まさしく私の学校時代の課題と同じ香りがプンプンします。そんな点でも 思い入れプラスです。第3弾、4弾と続けて行ってほしいものです。


列柱が雄雄しい博物館ファサード
企画展示内容もさることながら、合わせて、幸せな気分にさせてくれるのがこの博物館の建物です。日本郵船歴史博物館は、1936年に日本郵船株式会社横浜支店として建設されたアメリカ古典主義様式の近代建築を再利用して2003年にオープンされたものなのです。昨年暮れに私がモンペリエ国際建築フェスティバルの帰国報告講演をさせていただいた「馬車道十番館別館」から徒歩3分程のご近所です。馬車道エリアと合わせてこの辺りは、近代建築が多く残っていますが、中でもこの建物は海岸通りのシンボル的存在です。


展示は企画展示の他に広い常設ゾーンがあり、日本郵船の社史が実に立派な模型や映像で楽しくプレゼンテーションされています。あくまで一企業のヒストリーなのですが、造船の歴史を通して、懸命に欧米列国の後を追い次第に国力を増して行った近代から現代の日本の姿を知ることができます。ちなみにこの企業の創設者は、昨年の大河ドラマでもお馴染みの岩崎弥太郎氏!です。




この壁クロス、欲しい
企画ゾーンの奥にはライブラリーがあり、重厚な装丁の本がずらりと並んでました。壁クロスに描かれた船のペイントがキュートです。ここでは、時折り音楽コンサートも開催されるようです。エントランス左手にあるミュージアムショップは、マニア好みの船の模型から、可愛いマリンモチーフの雑貨や「郵船式ドライカリー(レトルトパック)」などなど、これまたけっこう楽しめるのであります。見学のラストは、展示ゾーン奥にある休憩コーナーでのドリンクサービス。入館時のチケット購入時にコインをもらえるので失くさないように気を付けてください!このコインを使ってたくさんある自販機から好きな飲み物をゲットできます。


堂々たる近代建築を、とても居心地良くアレンジして利用している好例だと思います。BankARTへの往路時?復路時?ぜひ立ち寄ってみてください。時間が無いなら、ミュージアムショップを覗くだけなら無料で建物の雰囲気を少し味わえますよ。ちなみに BankART建物手前の「横濱ビル」も風情ある近代建築です。地下にある「無国籍料理 amazon club」はお薦めです。


by マン・マル

2011年9月26日月曜日

バインミー改装プロジェクト

今週から、まるゼミ後期がスタートです。
約2カ月の夏期休暇のブランクの後の再開です。いえ、本当のところは今月9月2週目には卒業制作のための特別まるゼミを敢行しているので、2カ月間マルマルがブランクだったわけではありません。それに、当専攻学生は、たとえ授業がなくとも学校に通い詰めねばならないのです。来る11月の「TOKYO DESIGNERS WEEK2011」出展のために(当然に今年もやります!)、そして店舗改装プロジェクトのために。

高田馬場駅から徒歩1分にそのお店はあります。TV取材もされ、食べログでも高評価手作りベトナムサンドイッチのテイクアウトショップ「バインミー☆サンドイッチ」さんです(正式名称として☆が入るんですね)。実は当スクールのすぐ近所です。昨年の冬にオープンして、私達講師仲間内で「美味しい!」と伝言しているうちに、あれよあれよという間に有名店になりました。フランスパンにベトナムハムやレバーペーストや挽肉などと一緒にナマスやパクチーなどが挟まれて、ボリュームあるサンドイッチです。お持ち帰り専門店です。券売機で求めたチケットを差し出して注文します。狭い店内で女性3人が手際良く作ってくれます。時間帯にもよりますが、とにかく人気店なので、お客さんが重なって、スタッフの方は本当に忙しそうです。

そんなバインミーさんが8月に夏期休業される期間内で、当専攻の学生達が店頭部分だけですが改装コーディネートを請け負うこととなりました。7月末で前期授業が終わるや否や、8月1週目から「バインミー改装プロジェクト」の始動でした。お盆時期にはここが勝負ドコロとばかりに、1年生も2年生も半端なく汗をかいたはずです。そして完成の姿はこちら。。。。


バインミー☆サンドイッチ 
新宿区高田馬場4-9-18
03-5397-4547
店内の撮影は禁止なのでファサードのみのphotoレポートです。とにかく「味の品質優先!」オーラが満載だった風情が、少しだけ可愛らしく変身しました。既存の赤いオーニングに黄色の店名サインの2色はベトナム国旗の色遣いであり、この2トーンプラス緑色でカラーコーディネートは展開されています。以前は前面道路から厨房内部の機器や様子がよく見えていたのですが、目隠し代わりに商品棚を前面ガラス側に設置し、ガラス枠を黄色にアレンジして腰部に木製羽目板をセットしました。サンドイッチと共に人気商品の「もっちりパン」シリーズはこちらのウインドウでセレクトできます。ちょっと複雑だった店内の客動線は、思い切って注文カウンターのみのスペースに縮小。カウンター正面の壁には、掲載された雑誌ページ等の切り抜きが幾つもの可愛い額フレームに納められて紹介されています。そしてウェイティングスペースは店外と割り切った分、可愛い緑のベンチを配置しました。その横には定番サンドイッチの美味しそうなメニュー看板が大判サイズで立っています。このベンチに座って、出来あがってすぐのパリパリなパンの食感を楽しみながらサンドイッチを食してもOKです。

先日に学生らと一緒に客として来店してきました。当然に彼らはお店のスタッフさんとはかなりの親密さ。その雰囲気に私も混ざらせてもらいながら、改装後初のサンドイッチを食したのでありました。

by マン・マル

2011年9月23日金曜日

YUKKA 個展 追記!

<<まるぜみ番外エピソード17>>

YUKKAさんから NALU CAFE個展の追加情報が届きました。
「会期延長は 10月13日木曜まで」 だそうです。私がお邪魔したのはランチタイムでしたが、夜はメニューが変わりお酒を楽しみながらまったりできる雰囲気だとか。もちろんカフェメニューの充実はそのままなので、お酒抜きでもOKとのことです。
YUKKAさん 個展「ONLY A FINE LINE ?」 インビテーションカード
そして今回の個展作品コンセプトのディテールも以下のようにいただきました。

コンセプトの【トウメイになった動物たち】とは
自分たちの身を守るために環境の色に染まっていった動物たちのこと。 
《人間と動物との関わり方・共存を問う》と、いうコンセプトになっています。
笑顔あふれる動物たちを描いていますが、
動物たちはただ【カワイイ】だけではない!ということも発信していきたいと思っています。

詳しくは YUKKAさんのページへどうぞ。もっと深イイ話がいっぱいありますよ!
http://mblg.tv/yukkabo3/


by マン・マル

2011年9月16日金曜日

YUKKA 個展のご紹介

<<まるゼミ番外エピソード16>>


3年前の卒業生からメールが届きました。
表参道のカフェで個展をすることとなったのでぜひ覗きに来てください!」
ということで、ちょうどの都合もあって初日早々にお邪魔してきました。12時過ぎに店内に入った時は、空席が目立っていたのに30分もするとほぼ満席。こんな人気カフェで作品を披露できるなんて素敵ですね。


彼女は、学校卒業後に社会人となってから、仕事を辞めて入学してきた学生さんでした。仕事でディスプレイ等の作業をする中で、しっかりとデザインを学びたいと思い、人生の舵を大きくきったそうです。入学当初は可愛いOLさんの雰囲気満載だった彼女が、男子学生と一緒に汗まみれになってイベント現場の作業をしているうちに、どんどんと逞しいクリエイター魂を身につけていったのをよく覚えています。まるゼミ卒業後の今は、仕事の傍らで雑貨プロダクトの自主制作やイラストを描き溜めています。地道ながら、個人としての創作活動の歩を止めていないところがスゴイですね。アーティスト名は「YUKKA」さんです。



2面の壁にズラリと並んだ作品達
とはいえ、自身で行ったという会場設営に対して、お節介ながら辛口アドバイスをたっぷりしてしまいました。早速に2日後の彼女からのメールには、サポーターを得て次の休日に、展示を再度やり直すとの報告がありました。頑張り屋さんなところはまるゼミ時代と一緒です。この展示会期は今月いっぱいの予定が、好評につき延長決定で10月中旬までとなったそうです。表参道ヒルズの裏エリアで、とてもアクセスしやすいお店です。付近に行かれることがありましたら、ぜひ、小休憩がてら作品を覗いてみてください!






NALU CAFE  omotesando
渋谷区神宮前4-9-2
03-5786-1781



by マン・マル


2011年8月26日金曜日

ギャラリーめぐり

<<まるゼミ番外エピソード14 >>
日頃はついつい美術館ギャラリー回りをさぽってしまう私ですが、時間と心に余裕ができると、ムクムクと「何かに触れたい心」が湧いてきます。この夏は久々にゆっくりな時間だったので、少しあちらこちらを覗いてきました。
今週に足を運んだのは「小山登美夫ギャラリー清澄」。この8月は2週間も夏期休日とかでギャラリーが閉まっていたのですが、やっと今週になって再開。現在の企画展をどうしても見たくて、待ってました!とばかりに参じました。
大江戸or半蔵門線「清澄白河」駅から徒歩7分。
リアルに倉庫会社の建物の一部にあるのでかなり場所がわかりにくい。
photo上 :ギャラリー建物への入口
photo下 :積み上げられた荷物群を横目に貨物用ELVでギャラリー階へ
お目当ての展示は「things on strings 展」。 国内外の7人のアーティストの合同展。糸の上をあるているような作品たちという意味で、つまり、既成のアート・ジャンルの境界線の際で制作しているアーティスト達の作品という主旨でのタイトルのようです。


この中の一人Jenny Watson 作品チェックが今回の私の目的。
オーストラリア在住の画家です。しかしキャンバスの代わりに様々な地模様のある布を一枚または複数枚を組合わせて張り、その上に絵を描きます。時には絵とともにさらに布やボタンや身の回りのアイテムを縫いつけたりもします。彼女が描く絵は、多くの場合、彼女の記憶の一部なのだそうです。馬や猫や乗り物や家具。。。そして彼女自身がその長い髪を金髪にしたり黒髪にしたり赤くしたりして登場します。一見とても幼くかわいらしく見える作品です。でもじっと見つめていると、不思議な懐かしさと寂しさが伝わってくるのです。キャンバスに用いる布自体が既に情報を備えているために、彼女が加筆する絵の部分はごくわずかなボリュームなのですが、それだけにその記憶の美しさと儚さが強調されるのかもしれません。
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/things-on-strings-tkg-2011/#fragment-11

実は彼女Jennyさんは私の海外の友人の一人。
一昨年の春に、私がパートナーと共にオーストリアのウイーン郊外の街KremsへAIRの招待アーティストとして2度目の滞在をした折りに、専用のアパートメントで3日間だけでしたがご一緒した方なのです。このAIR-Kremsが提供するアーティスト用住居アパートは常時5組が滞在可能で、それぞれの活動内容によってその期間や時期もさまざまなのですが、我々が現地到着した3日後に彼女が出発するという「すれ違い」なタイミングでありました。
http://www.air-krems.at/content-en/studio/the-studios
ところが、到着初日に彼女の部屋で紅茶を御馳走になったり、翌日には滞在アーティストの一人の誕生日会を我々の部屋で行ったり。で、3日目の夜は、旧市街のレストランで彼女の送別食事会を開き、別れの当日はハグして見送るといった関係となりました。これ、まさしくJennyさんのチャーミングで人懐っこいキャラクターによるマジックです!そしてその後、何度かメールでやりとりしていたところ、その年の年末に彼女がパートナーと御一緒に日本来日!ということで、なんと2009年大晦日と2010年元旦は横浜で、我々は彼女とその彼と、そしてその彼の同僚の方と一緒に過ごしたのでありました。元旦ディナーは、我々のhanasaki-houseに置き畳を敷き詰めて和風設えにして、おせち料理と和牛しゃぶしゃぶを振舞ったのが良い思い出です。
「things on strings 展」
小山登美夫ギャラリー東京 7F
会期:開催中~9月3日(土)まで
またこの倉庫ビルには、1階下のフロアにも複数のギャラリーが並んでいます。ギャラリーhiromiyoshii では、泉太郎氏の個展「勇ましいあくび」。 そのインスタレーション作品は会場いっぱいに置かれた家具群。ところがみ~んな傾いて置かれてます。ん?脚部が不均一にカットされているのかな?と思いきや、その足元に注目すると、正体不明な小人達が渾身の力で机やら椅子を持ち上げていました。
photo上 :ランダムに傾斜して無造作に置かれた家具で埋まる会場
photo下 :左はスニーカーのかかとを持ち上げる+右は机脚部を持ち上げる
泉太郎 「勇ましいあくび」
hiromiyosii
会期:開催中~9月3日(土)まで
http://www.hiromiyoshii.com/


http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline033.html
アートを堪能して倉庫ビルを後にして、駅まで歩く道中に「清澄庭園」があります。入園料150円にてこちらで休憩。泉水、築山、枯山水を主体にした回遊式林泉庭園にてこの日の芸術な一日を締めくくったのでありました。やっぱり日本庭園の空間藝術はスゴイ!


by マン・マル


2011年8月12日金曜日

1年生 講師向け 初プレゼンテーション

8月に入りました。まるゼミ1年生クラスは、1週目は前期評価のための滑り込み提出を。そして2週目はこの金曜日の専攻内講師陣へ向けての初プレゼンテーション調整の時間でありました。

これは、インテリアデザイン専攻の全講師陣を招いて、まるゼミ課題として前期ラストに1年生メンバーが取組んだ「One Mobile Cube」の作品を披露するというものです。当専攻でデザインを学び始めて3ヶ月半の彼らが、それぞれどんな資質特質を持っているのか、どんなスタートを切ったのかの事実を講師陣が共有するために催されました。なので、このプレゼンテーションで優劣の点数を付けて順位を決めるわけでもないし、成績に影響することもありません。けれど、1年生メンバーにとっては、先輩メンバーも含めたこれだけの人数の前で作品発表することは初体験。開始前、会場準備をしながら、私マン・マルにも彼らの緊張感がヒタヒタと伝わってきます。これから様々な場面で感じることになるこの独特な緊張感に、心身を馴らしてセルフコントロールできるようにならなくてはね!

●まるゼミ課題1「One Mobile Cube」
3m×3m×3mのボリュームを持つ移設可能な仮設空間デザインの提案です。
今年は、大規模災害時の共同非難生活施設に設置することを主目的とする条件を付加しました。体育館等の大規模空間内への屋内でも或いは屋外でも設置環境は任意。災害時以外の日常の都市空間での利用も視野に、その用途機能、利用対象者や利用システムを自由に想定デザインしてもらいました。



学生メンバー自作品のプレゼンテーションが一人ずつ終わるごとに、即座に講師陣からさまざまな質疑やコメントが飛び交います。作品本体のテーマ設定や造形デザインへのコメント、プレゼンテーションにおける言葉の選び方や説明順序へのアドバイス。また例えば製図やCAD担当の講師からは「図面として成立してない!作図の授業で何を学んでるのか!」等のかなり辛口なダメだしもあったり。しかしながら、総じて、災害のために不自由な生活を送る人々に思いを馳せてのそれぞれの提案は、多くの問題点は抱えるにしても意味あることと評され、会は終了となりました。

その後は模型を囲んで発表者と講師や先輩らで歓談!初の試練を終えたメンバーのほっとした表情の中に「うまく話せなかった」という悔しさも混じっていたのが印象的でありました。

by マン・マル



2011年7月29日金曜日

2011 前期最終プレゼンテーション

早いですね。もう前期ゼミも終了です。
7月最終週、まるゼミの1年生も2年生も、前期総仕上げとなる最終課題の提出プレゼンテーションを行いました。


2年生は恒例となった、ゼミ内での住空間コンペティション。今年のクライアント役は、この4月から当専攻非常勤で加われた手塚美砂子先生です。約1カ月前にコンペ参加者全員による手塚先生への合同ヒヤリングを実施し、この日はいよいよ各メンバーからの作品のプレゼンテーションです。前期の最終プレゼンテーションとあってか、いつもより多めのギャラリー見学者の前で、かなり緊張のメンバー達。今年から授業ツールとして導入された「i-pad」を駆使しての提案説明が始まりました。じっくり時間をかけたプレゼンテーション、そしてクライアントからの細かな質疑チェックが入ります。
クライアントとのコミュニケーションも大切なトレーニングの一つ
今回、クライアントから提示された建物用途は「週末住宅」。よって、住空間だけではなくて、その立地エリアもそれぞれが適切な地域を探してきて提案に含めてまとめています。自然から受けるインスピレーションを自身の創作活動に生かせる場所というリクエストに応え、海岸部だったり、山間部だったり、各作品ユニークな計画地を設定し、伸びやかな空間デザインが揃いました。
作品一例 by メンバーN
そして、コンペティションスタイルの当課題。クライアントからの総評の後に、今回の最優秀作品が発表!!該当者は、、、、おめでとう! メンバーのAさんでした!!!実はここ数年の当課題の勝者はずっ~と、女子メンバーなんですよね。メンズ、頑張れ!!


さあ8月からは卒制。半年後のHAアワードを目標に初心にもどって、メンバー全員で挑んでいきましょう!!

by マン・マル

2011年7月9日土曜日

Design 夏ウエディング!

<まるぜみ番外編エピソード 13>
久々にゼミ外レポートです。この日。元まるゼミメンバーのウェディングにお招きいただき参列してきました。


彼女は6年前の入学生で、卒業後には研究課程にも進んだので、計3年間のお付き合いをしたメンバーです。彼女の卒業制作は環境をテーマにしたアートミュージアム研究課程修了制作は、ガッツリのインスタレーションアート3部作という、まるゼミ歴代メンバーの中では、かなりのアート寄りの学生でありました。社会に出てからは、そんな彼女の本領発揮とばかりに、空間デザインの仕事の傍らで、自身で脚本演出する演劇舞台活動に挑んだりもしておりました。

そんな彼女から結婚報告メールが届いたのは3月上旬。突然の知らせに、ちょっとびっくり。5月には手作りの式披露宴への招待状をいただきました。その後にもらったメールでは「自分で手造りできるものは、ぜんぶデザインしちゃいます!」のデザイン・ウエディング宣言!彼女らしい宴になりそう~と楽しみに当日を待つマン・マルでした。


梅雨明け初日となったこの日は快晴で、朝から汗ばむほどの夏日。チャペル、そして披露宴会場には、彼女がデザインモチーフに選んだひまわりがたくさん咲き、そして飾られていました。夏ウェディングにそしてピュアな彼女に相応しいシンプルで清々しい演出が印象的でした。そしてさらに、ウエルカムボードや参列者一人ずつの席に置かれた自筆メッセージ、宴次第等は、まさしく彼女の心のこもったハンドメイド。新婦のお父様によると、前日まで、自宅でプリント出力やメッセージ記入等に慌ただしい花嫁だったとのこと。わかります。ついついクリエイター魂が出ちゃいますよね。


でもやはり 新婦本人の笑顔が最高でした。確実に、彼女が今迄に私に見せた笑顔の中で、最優秀のスマイルでした!

by マン・マル