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2010年11月27日土曜日

オープン・ワークショップ開催

 年にほんの数回のみですが、まるゼミは学内メンバー外でも参加できるオープン・ワークショップを開催します。「空間デザインに初挑戦!」という人たち向けの2時間余りのショートプログラムです。けれども、まるゼミメンバーも多数が参加してくれます。じっくり1か月以上の時間をかけて取組むゼミの正規課題とは違って、短時間で仕上げる課題はジェットコースター的スタディワークのトレーニングになるからです。この土曜日は、現役高校生、大学生、そして社会人の外部参加組を合わせ総勢15名のオープン・まるゼミとなりました。

テーマは「光の空間」
100畳のだだっ広い空間の50分の1サイズのモデル模型づくりです。家具も間仕切り壁も何も無いのっぺらぼうなスペースを、「光」だけを使って空間デザインをしてみようというスタディです。参加者の作品写真をご覧ください。光のラインを床や壁や天井に落とすことにより空間が分割されたり、また光に色彩を与えることで空間が暖かい表情を見せ始めます。
 そう。まるゼミのメンバーは様々な経歴を持つ人たちが集まっています。高校卒業後の進路としてくる人。また大学卒業後に就職ではなく、まるゼミを選択して来てくれる人もいます。建築やデザインアート専攻の者もいれば、法学部・文学部・理工学部と畑違いのジャンルからも有りです。現役大学生でダブルスクールで頑張る人もいました。両立はかなりキツソウでしたけど、でもこのような場合は講師とのカウンセリングで、ゼミ課題である作品制作スケジュール等をアレンジしたりすることも可能です。
 そしてもちろん、バリバリ社会で働いていたけれど「デザインの勉強をやり直したい」「本当はデザインの仕事がしたかったから」という理由での、学生生活カムバック組もいます。

 ゆえにまるゼミは10代から30代までの幅広い年齢層で構成されています。入学当初は少し感じる距離感ですが、でも、ゼミ課題や外部イベントで苦しみや喜びを共有しているうちに、どんどんと不思議な連帯感が生まれてくるみたいです。2年生進級時には、実に良いアンバイのチームワークが出来上がっていて、私マン・マルは、そんなメンバー達の変化にいつも目を細めてます。人って本当に、環境とそして自身の気持ちひとつで変わっていけるもんですね。

by マン・マル

2010年11月20日土曜日

卒業制作2010 中間プレゼン!

11月20日土曜日!卒業学年生によるデザインカレッジの卒業制作中間プレゼンテーションが催されました。カレッジにて指導されている全講師陣を前に、夏から取り組んでいる卒業制作作品の企画計画のお披露目兼進捗状況報告です。そして別称「中間考査」と言われるように、実質、企画案合否チェックの場でもあります。各講師は持ち点20点満点でそれぞれの作品を採点し、辛口な或いは愛あるコメントを添えて評価します。
午前10時よりまずはグラフィック専攻からプレゼンテーションは始まり、雑貨プロデュース専攻、そしてラストはインテリアデザイン専攻へとタスキが繋がります。

すべてデジタルデータでのプロジェクター~スクリーン投影によるプレゼンテーションが条件です。指定された発表の持ち時間内で、いかにわかりやすくしかも魅力的に聞き手に伝えるかは、デザイン作業同様にとても大切なことです。各メンバーはシナリオ構成をそれぞれ工夫。例えば、雑貨プロデュース専攻学生はプロダクト商品の試作品を披露したり、我がまるゼミメンバーはスタディ模型を使ってさながら奇術師のようなパフォーマンスを交えて会場を湧かせたりして、今年は例年よりも個性あふれる内容だったように感じました。

まるゼミメンバーの作品の一部を紹介すると。。。
 ●M案 逗子の海岸に「光のインスタレーションアート」ギャラリーが出現
 ●Y案 新システムの神出鬼没型アーティストインレジデンスプログラム
あ。2つともアート系施設の紹介になってしまいましたが、これ以外にもガテンなワンルーム実施工プロジェクトやまちづくり再開発提案等ユニークな作品ありです。最終プレゼンテーションにて紹介させていただければと思います。

そして夕刻4時半。
熱気も最高潮に達したところでの参加講師陣一人ずつからの総評コメントは完全にROCKな乗りに。1月末の最終プレゼンテーションへの期待とともに閉幕となりました。
プレゼンテーション会場は、その30分後、懇親会会場に変身。照明が落ち音楽が鳴り響く下級生プロデュースのclub空間となりました。ギャラリーとして駆けつけてくれた卒業生も加わり、本日の主役のプレゼンテーターを囲んで、学生と講師が垣根なくリラックスモードで語り合っておりました。

まるゼミメンバーも この中盤の山を とりあえずクリアです。
激励コメント、ピリ辛アドバイス。。。さまざまな意見を踏襲して、ゴール目指して仕切り直しですね。頑張りましょ。
by マン・マル

2010年11月11日木曜日

お知らせ 卒制・中間プレゼンテーション!

お知らせです!

次週土曜日:11月20日土曜日に、当デザインカレッジの卒業制作中間プレゼンテーションを実施します。ついこの前まで、東京デザイナーズウイーク出展にかかりきりで、青空Workerだったまるゼミメンバー達も、この2週間は再びゼミ&自宅でのインナーな作業に集中しています。
一般の方の入場見学も可能ですので、ご希望の方はこのブログにコメントいただくか、または当ページ右上の「Real MARU-SEMI !」をクリックしてカレッジのホームページから問合せください。

当日は、インテリア・グラフィック・雑貨プロデュースと3専攻の学生が一同に会しプレゼンテーションを展開します。これは卒業制作の企画基本計画段階における審査会でもあります。ここをパスせねば、卒業制作取組みにおいて次の段階へは進めません。ずらっと講師陣およびOBやゲストギャラリーが並ぶ前でのプレゼンテーションは極度の緊張必至です。しかし講師側も、午前10時から夕方17時までの長丁場を、一瞬の気を抜くこと無い集中力で応戦することとなります。私も体調を整えて挑まねば。。。

by マン・マル

2010年11月3日水曜日

ネットコミュニケーションの可能性

<<まるゼミ番外編エピソード 10>>


最近、とあるソーシャルネットワーキングで、とあるきっかけでまるゼミメンバーといわゆるお友達認証登録というものをしました。で、頻繁にメンバーからの「つぶやき」が入って来るようになりました。不要な情報もありますが(笑)、「ああ。頑張って課題をやってるんだなあ」とか「今あの展覧会に行ってるんだあ」とライブな行動が把握できて、けっこう興味深いです。このような一言の情報提供で、相手との人間関係の距離がグーンと短くなったように錯覚するから不思議です。ちょっと怖くもありますね。


ネット上におけるコミュニケーション網は、どんどん新しいシステムやプログラムも考えだされて、複雑に拡張し続けています。もちろん功罪両面あります。どのような道具も、悪意を持っての使用そして仕組内容を理解せずでの使用は、事故事件アクシデントにつながります。逆に、システム機構を理解した上で利用目的を明確にして道具を使う時、新しい世界が広がります。私が海外で活動が出来るのも、ネットコミュニケーションのこの環境があってこそです。


私が作品を創作する。ネット上に作品を公開する。

会ったことも無い外国の記者からアプローチが来て ネットサイトで私の作品を取り上げてくれる。

そのサイトを見た人々からまたアプローチが来て 私の作品を取り上げてくれる。


こんな感じで、面識は無いのに頻繁にメールをやり取りする相手がドンドン膨らんでいきます。それによって、活動の範囲や可能性も膨らむのです。私が学生の頃は、コンピューター社会やネットコミュニケーションの到来の予兆はあれど、やはり実感としてはSF映画の話しでした。10人分の手作業をPCで一人で出来たり、何日もかかる資料の海外発送を30秒のメールやサーバー利用で送れてしまう現在の環境は有り難い限りです。ゆえに、日進月歩の情報社会の変化についていかねばと肝に銘じています。




実はこの祝日の文化の日。ネットを通じてだけだった人物と初対面しました。私の事務所が関わっているアメリカの建築デザイン投稿サイト「Architizer」の担当記者から招待状が届いたんです。見ると、日本語版「Architizer」開設を記念してのレセプションが東京であるとのこと。同サイトがスポンサーを務める「コロンビア大学先端建設技術会議CーBIP」も合わせて、六本木ヒルズ49Fのアカデミーヒルズへ足を運んできました。会議後の立食パーティでは、壁面に我々の作品も紹介される中、サイトの顔写真のみを頼りに招待状差出人を捜索。そして無事に対面を果たせたのでありました。但し私の英語はワインでかなり怪しかったですが。
そう、思い出しました。この前の南仏現地での作品制作時にお手伝いいただいた方も、やはりSNSを通じての出会いでした。良識を持ってのポジティブなネットコミュニケーションは、けっこう素敵な展開をもたらせてくれると思います。


by マン・マル

2010年11月1日月曜日

日本造形文化の絶滅危惧種

前回予告の東京デザイナーズウイーク2010。初日訪問!
今年は開催6日間、公開時間も11時から22時までの長丁場。しかも季節外れの台風。初日前日の搬入設営時は 観測史上新記録の10月最低気温私が訪問した初日は 厚い雲の寒空ながら雨はふりませんでしたがさすがに台風通過となった2日目は開催自体が中止。台風一過で晴天となるかなと期待するも 翌日もすっきりしない空模様。でもスケジュール後半は晴れ間が覗きそうです。


今年の我がカレッジのブースデザインがまた、よりにもよって(?) かなり複雑な構造の立体ブース。その空間デザインは Student Exhibition出展35校中でもかなり目を引いていたんではないでしょうか。寒さを通り越した後に来る睡魔と闘いつつの設営も大変だったようですが、初日オープン後も、前日の雨で施工不可能だった箇所のブースおよび作品ディスプレイ作業に追われていたメンバー達。そして2日目に予測される暴風雨対策にも頭を痛めていました。


今年の全体テーマが「Red-List:絶滅危惧種」ということで各校が自由な発想で創作アプローチしていましたが、当カレッジは「日本の造形文化」という切り口でトライインテリアデザインと グラフィックデザインと 雑貨プロデュース3専攻がその垣根を越えて5チームを結成しプレゼンテーションを展開しています。

全体ブース班は「日本の伝統的な建具」をフューチャー実際に解体現場で譲ってもらった住宅建具も組込みゲート状のモチーフを何重にも連続させて構成。まさに絶滅寸前の日本の襖や障子で作られた「タイム・トンネル」。黒と朱の2トーンは江戸colorを意識したものです。
さらにテーマは「カルタ」「手紙」「自生植物」「伝統色」へと展開。 そのまま商品化も出来そうな なかなかの出来栄えです。こういった外部イベント時に感じるのですが、2次元のグラフィックデザインと3次元の空間デザインのコラボレーションは本当にいろいろな可能性があってユニークです。各作品の展示パネルには バーコードが添えられていて 携帯電話でYoutube上に公開されているチーム毎のプレゼンテーション動画もみることが出来ます。残る日数はわずかですが、時間が許せばぜひ明治神宮外苑へ足をお運びください。
チーム1=テーマ「ブース」(Command-D班) 作品説明
http://www.youtube.com/watch?v=eHXhI2_zaME&feature=related

チーム2=テーマ「伝統色」(neruco班) 作品説明

チーム3=テーマ「自生植物」(渡り鳥 班)作品説明

チーム4=テーマ「手紙」(楽がき) 班作品説明

チーム5=テーマ「カルタ」(未来予想研究員 遥 班)作品説明

by マン・マル