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2012年3月21日水曜日

梅に鶯?

<<まるゼミ番外エピソード32>>

まるゼミは今年度の卒業生を送り出し、本格的な春休みとなりました。

そんな先週に、熱海に立ち寄る機会があってお花見してきました。といっても、桜ではなく梅です。
日本人の桜好きは海外の人達にも有名です。ドイツ人の友人いわく、日本人が好きな物BEST3は、お風呂、富士山、そして桜、とか。でも平安時代以前は、花見と言えば梅だったと聞きます。

今年は寒い日が続いたので、熱海梅園も3月4日終了予定だった梅まつりを大幅延長して20日まで開催していました。500本近い梅の木々が一斉に見頃で、桃源郷のようでした。梅の花見も悪くないなあ、と見とれていると、梅にウグイス、発見!。シャッターチャンスとばかりにカメラに納めて帰り、よーくチェックしてみると、小鳥の目の周りには綺麗な白い輪。ということで、これはウグイスではなくてメジロでした

調べてみると、このメジロとウグイスってかなり混同されているようです。ウグイスといえば「ホーホケキョ」の美声で有名ですが、かなり警戒心が強くなかなか人前には姿を現さないとか。対してメジロは、活発で人にも慣れやすく、戦前には家庭で飼われることも多かったそうです。なので人で賑わう季節の梅園にも臆せずやってきて、こうして大好物の花の蜜を夢中で食するそうです。
調べて行くうちに意外だったのが 実は日本の伝統色の中でも王道色の一つの「ウグイス色」はこのメジロの羽の色なのだそうです。どうりで、私も鮮やかなその羽の色で「梅にウグイス!」と断定してしまったわけです。本家ウグイスの羽色はかなり灰味が強い地味~な褐緑色だそうです。昔の人々の生活の中で、「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえるので庭先に出てみると、庭木の花の蜜をメジロが吸っている~という状況から、メジロとウグイスの混同が始まったのかもしれませんね。美声はウグイス、スタイリッシュな装いはメジロ、といったところでしょうか。

四国の高知県では、本日に桜の開花宣言が出されました。次は、桜で花見です!

by マン・マル