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2010年11月3日水曜日

ネットコミュニケーションの可能性

<<まるゼミ番外編エピソード 10>>


最近、とあるソーシャルネットワーキングで、とあるきっかけでまるゼミメンバーといわゆるお友達認証登録というものをしました。で、頻繁にメンバーからの「つぶやき」が入って来るようになりました。不要な情報もありますが(笑)、「ああ。頑張って課題をやってるんだなあ」とか「今あの展覧会に行ってるんだあ」とライブな行動が把握できて、けっこう興味深いです。このような一言の情報提供で、相手との人間関係の距離がグーンと短くなったように錯覚するから不思議です。ちょっと怖くもありますね。


ネット上におけるコミュニケーション網は、どんどん新しいシステムやプログラムも考えだされて、複雑に拡張し続けています。もちろん功罪両面あります。どのような道具も、悪意を持っての使用そして仕組内容を理解せずでの使用は、事故事件アクシデントにつながります。逆に、システム機構を理解した上で利用目的を明確にして道具を使う時、新しい世界が広がります。私が海外で活動が出来るのも、ネットコミュニケーションのこの環境があってこそです。


私が作品を創作する。ネット上に作品を公開する。

会ったことも無い外国の記者からアプローチが来て ネットサイトで私の作品を取り上げてくれる。

そのサイトを見た人々からまたアプローチが来て 私の作品を取り上げてくれる。


こんな感じで、面識は無いのに頻繁にメールをやり取りする相手がドンドン膨らんでいきます。それによって、活動の範囲や可能性も膨らむのです。私が学生の頃は、コンピューター社会やネットコミュニケーションの到来の予兆はあれど、やはり実感としてはSF映画の話しでした。10人分の手作業をPCで一人で出来たり、何日もかかる資料の海外発送を30秒のメールやサーバー利用で送れてしまう現在の環境は有り難い限りです。ゆえに、日進月歩の情報社会の変化についていかねばと肝に銘じています。




実はこの祝日の文化の日。ネットを通じてだけだった人物と初対面しました。私の事務所が関わっているアメリカの建築デザイン投稿サイト「Architizer」の担当記者から招待状が届いたんです。見ると、日本語版「Architizer」開設を記念してのレセプションが東京であるとのこと。同サイトがスポンサーを務める「コロンビア大学先端建設技術会議CーBIP」も合わせて、六本木ヒルズ49Fのアカデミーヒルズへ足を運んできました。会議後の立食パーティでは、壁面に我々の作品も紹介される中、サイトの顔写真のみを頼りに招待状差出人を捜索。そして無事に対面を果たせたのでありました。但し私の英語はワインでかなり怪しかったですが。
そう、思い出しました。この前の南仏現地での作品制作時にお手伝いいただいた方も、やはりSNSを通じての出会いでした。良識を持ってのポジティブなネットコミュニケーションは、けっこう素敵な展開をもたらせてくれると思います。


by マン・マル