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2013年2月9日土曜日

2013年の挑戦!

<<まるゼミ番外エピソード46>>

今年もすでに2月半ばとなって、いまさら新年の抱負でもないのですが。。。今年の私はいろいろなことに初トライをしていこう!と思っています。まず、年度前半で挑むことがすでに決まっているのが、フラワー&テーブルコーディネートとのコラボレーション!!その舞台はいつもおなじみの横浜山手。毎年6月に洋館群で催されるイベント「花と器のハーモニー」です。またまたMoNoアートプロジェクト実行委員会として参戦します。


今年で第13回目を迎えるこの催事は、10日間程度の期間限定にて、洋館計7館のインテリア空間がそれぞれ異なるアーティストにより手がけられるというもの。ただし、そのデザインの主軸となるのは生花によるフラワーアレンジメントとテーブルコーディネートというのが条件。ここ近年はフラワーアーティストの前谷裕一氏を総合プロデューサーに迎え、各洋館の装飾アーティスト7組はコンペティション形式で選ばれています。花やテーブルの専門家でもない私達MoNoなのですが、実は「エリスマン邸でアートしたいっ!」という思いで昨年の秋にこのコンペティションに応募したのでありました。エリスマン邸は建築家F.L.ライトが帝国ホテル設計の折りに連れてきた弟子アントニン・レーモンド設計によるもの。日本で独立設計事務所を構えた初期のころの作品で、なんとなくやはり、ライト風デザインの面影を感じる空間です。


これまで「ベーリックホール」「111番館」と、2年連続して山手芸術祭でインスタレーションアートを手掛けさせてもらった私は、山手3部作(?!)となるべく3つ目の場所として「ぜひ、エリスマン邸!」と想いをつのらせていたのです。ところがなんと、あいにく、エリスマン邸は今年の1月から何年振りかの改修工事に突入!つまり芸術祭期間中は、クローズ状態。どうしよう。。。

ということで、花もテーブルも専門分野でないのに「花と器のハーモニー装飾アーティスト・コンペティション」に応募するという暴挙にでたのでありました。


左:改修前エリスマン邸。元町公園内の瀟洒な小住宅洋館
右:現在の工事中のエリスマン邸。庭先には仮設事務所も
そして昨年10月。我々に届いたコンペティション一次審査通過の通知書に添えられていたコメントは「花やテーブルのプロフェッショナルとの協同が可能ですか?」というもの。最終審査に向けて、本腰を入れてフラワー&テーブルコーディネートの世界に向き合わなきゃ!ということで、当ブログの12月に「山手のクリスマス」記事にて載せさせていただいた松村みどり先生にお相手紹介をお願いして、島津まどかさんを引き合わせていただいたのでありました。最終審査も2週間後に迫った頃に、初対面。私が抱くこのプロジェクトのテーマコンセプトやデザインの方向性等をお話しさせていただいたところ「素敵!ぜひ一緒に!」と快諾してくださったまどかさん。最終審査のプレゼンテーション時、ちょうど前述のクリスマスイベントで大忙しだったまどかさんですが、無理を言って審査会場にも同行いただき、私のプレゼンのナイスフォローをしていただけました。感謝!

そのクリスマス時は、エリスマン邸に陣中見舞い(?)で寄せていただき、そして年が明けた先月は、まどかさんのお宅へお邪魔してきました。住宅メーカーのモデル展示場のインテリアコーディネートも担当されているまどかさん。さすがご自宅もモデルハウス状態!素敵なリビングで手作り焼きリンゴとティー&コーヒーも振舞っていただいた私は、その完璧な空間とおもてなしに、「部屋は綺麗にしなあかんなあ、料理も手のこんだものをきちんと作らなあかんなあ」と家庭人としての自分のあり方を反省させられたのでありました。。。あっ、でも訪問の目的は、まどかさん所有の食器・花器を見せていただきシュミレーションしながらの、コーディネートデザイン方向性のディスカッションミーティングです。話せば話すほど、まどかさんと私は、好きなデザインのジャンルがかなり重なっていることに気付かされます。島津邸内の什器の幾つかが我が家にもあるものでした。「このフロアスタンド、うちにもあります!」「ほんとに?!」と二人で盛り上がりました。本当にみどり先生の人と人をつなぐコーディネートはパーフェクト!打ち合わせでは、私が花や器への専門知識が薄いながらも「こんな素材で」「フォルムはこんなで」と伝えると、まどかさんは絶妙に器材を選び倉庫から出してきてくれます。どんどん出てくるからスゴイ。エリスマン邸のダイニングテーブル寸法とほぼ同じという島津邸のテーブルの上で、器材をあれこれ組み換えセッティングしていきながら、二人でデザインのイメージを構築していきました。ブレイクタイムのおしゃべりも盛り上がり、気が付くと4時間滞在。でも、密度の濃い生産的な時間でありました。


「花と器のハーモニー2013 プレ・リーフレット」

先週末には、エリスマン邸館長の高村さんとの打ち合わせ。改修工事のために、山手西洋館群を管轄する「公益財団法人横浜市緑の協会」の山手事業所がある「テニス発祥記念館」に館長をお訪ねしてきました。空間の装飾コーディネートとともに、同時開催するセミナー講座についてもご相談。そしてこの日、事業所の渡辺所長さんより、イベントのプレ・リーフレットをいただきました。公式リーフレットは4月頃に発行の予定ですが、それまでの予告的ちらしです。7軒の洋館と7組のアーティストが写真付で紹介されてました。じわじわと緊張感が高まってきています。

by マン・マル