ページ

2013年2月26日火曜日

お知らせ2つ 「Human Tunes」と「さよなら公演」


閉鎖は決まったまるゼミですが、まだもう少し今年度サポートが続きます

アワード。そして、ヒューマンスタイルが終わると、次は。これも毎年恒例のアップルストア銀座における卒業制作公開プレゼンテーション「Human Tunes」です。3月7日(木)18時からやります!なんと今回は第6回目を数えます。どなたでも事前予約不要で自由に入場いただけます。ご興味あるかた、そしてこの日夕刻に銀座界隈にいらっしゃる方はぜひお立ち寄りください。

Human Tunes 6

2013年 3月 7日(木)
18:00~20:00
アップルストア銀座 3Fシアター
入場無料 予約不要



昨日の私はプレゼンテーターに選ばれたメンバーとの特別ゼミに赴きました。あともう1回、来週前半、本番数日前に彼らの最終チェックです。それが本当にラストのまるゼミだなあ、、、とちょっとセンチメンタルモードです。


さて、前回にお知らせした私の「さよなら公演」
まるゼミ卒業生にお知らせしたところ、ご無沙汰だったメンバーからそれぞれの久々メールを
送ってくれてちょっと得した気分です。


当日はどのような時間にしようかなとあれこれ思案の中、ふと、「風船を使っちゃお!」と思い立ちました。3年前の異国南フランスでの国際建築フェスティバル出展の際に、初めて手掛けたクリア・バルーン。その翌年の山手芸術祭ででも使用したのですが、けっこうまだ残ってるんです。あまり長期間おいておくと弾力性等に支障でてくるらしいし、この機会に、ぜんぶ、これ放出しちゃおう!透明風船だらけの教室にしちゃおう、と企み始めました。

とにかく大量に風船を膨らまし続けたインスタレーションアート2作品 
左)南仏モンペリエ旧市街での 「UKIGUMO - floating clouds -」
右)山手ベーリックホールでの「分子の森 - Molecular cluster -」

当日は昼過ぎから、現役ラストのまるゼミメンバーと一生懸命に風船膨らませるかなあ。

膨らませた直後は、消えないシャボン玉のようで本当に美しい
時間経過とともに白濁してきちゃうんですけどね


マン・マルさよなら公演
       2013年 3月 15日(金)
 ~~~~~~~~~~~~~
第1部 18:30~ 退官記念講演
「Expansion ~設計とデザイン、そしてアート」

第2部 20:00~     懇親会
「いっしょにワインで楽しむ会」


まだもう少し このまるゼミブログも続きます。。。。




by マン・マル



2013年2月15日金曜日

まるゼミ閉鎖のお知らせ

本日のブログタイトル、少し、一方的で失礼します。。。

実は、デザインカレッジ・インテリアデザイン専攻にて長年にわたり私が務めてきましたまるゼミを閉講することを決意いたしました。

うーん。実は、このまるゼミ。16年間も続いてました。日本人でいうと、義務教育を終えてプラス1年間の長さです。自分でも言うのを躊躇するほど長いです。もちろん長い年月の中で、学校システムや専攻科目名等の諸々なディーテールの変遷はありましたが、私マン・マルが出来る限りの時間とエネルギーと魂を傾けてきた「ものづくりを伝える時間」であり続けていました。

この場所がとても好きだったので、こんなに長居をしてしまいました。少人数制のゼミゆえのメンバーとの近い距離感でいられることが好きでした。メンバーそれぞれの不安感や劣等感や夢や目標を私も肌で感じながら、よりポジティブによりアグレッシブに染めていくのが私の任務だと思っていました。昨日出来なかったことが今日出来るようになった時の「やりましたよ!」というメンバーのドヤ顔が私は好きです。そんな時の彼らは決まって「褒めてくださいよ」光線を発します。そんな光線を浴びせられた際は、私も思い切りなリアクションで答えます。成功体験の共有は私のエネルギー源でもありましたし、メンバーを叱咤する時の言葉は自身への自戒のメッセージでもありました。また、ゼミ時間外での活動も私の密かな楽しみでした。特に現役&既卒含めたメンバーとの私の横浜サロンでの宴では、私は献身的に(?)調理や給仕に徹しつつ、教室外だからこそOKな話題で盛り上がるのも好きでした。とにかく、私はこの16年間まるゼミとずーっと一緒でした。


なのに閉講。その決意の理由はいろいろあります。
本当に大切な何かを決意する時は、決め手になる理由はあれど、唯一直接の理由なんて無いと思います。まずはきっかけがあって、それに憤ったりへこんだりして。で、少し冷静になってくると、そんな自分の心の置き所や気持ちを整えるための策を考え始めます。そしてさらに、自分はどうしたいのか、どうなりたいのかを自問しながら、そうなるための道を探すのです。今回の決意に至るキーワードは「10年後のなりたい自分」。なりたい自分になるために、私はここからの10年間、どのように限りある時間とエネルギーと魂を効率よくどのように配分していくべきなのか~。そんなことを実はこの1年間グルグルと考えていました。で、今の自分にとって少し大きめウェートであるまるゼミをいったんここでリセットしてみようという考えにたどり着いたのでありました。


この日。次年度もう1年間の付き合いを予定していた現1年生メンバーに別れの言葉を伝えました。この決意をするにあたり、私が最も申し訳ないと思う人達。だから、自分の言葉できちんと対峙して伝えました。「なんで、このタイミングなんですか」「もう1年延ばしましょうよ」。確かに。そうですよね。本当に突然に言い渡す私の我が儘。「横浜サロン会は続けるから」「夏の特別講座とかあるかも」と言うのが私が精一杯の絞り出せる言葉でした。


そうなんです。単発もの(?)での、まるゼミ開講はあるかもなのです。そんな話も少しいただいているようないないような~。でも、とにかく、この場所での1年を通しての通年まるゼミは終わりです。3月に卒業するメンバーと共に、私もこのカレッジこの専攻を卒業です。

この私の決意を受け入れてくださったカレッジ主任さんのご配慮で、退官記念講演の機会をセッティングしてくださることとなりました。といっても、大学教授でもあるまいし記念講演なんて器でもないので、私は自分の卒業式=さよなら公演(?)と思って、多くの人たちに感謝の意を表して区切りをつけようと思います。当日の会場デザイン&設営を最後のまるゼミメンバー達に依頼しました。「最後の課題ですね、わかりました」と言ってもらえたし、楽しい明るい会にしようと思っています。ただ「何を話そうか~」と悩んでます。もし、この記事を読んで「最後にマン・マルにこれを聞いておきたい!」ということがあれば、ぜひ、このブログに或いは個人的に直接に申し付けてください!なにせ、カレッジの最古参。お伝えすべきことはしっかりと伝えなきゃと思ってます。

さよなら公演は 3月15日18時半から。
席数調整が必要なそうで、参加いただける方はぜひ事前申告ください。

左:インテリアデザイン専攻 // 右:グラフィックデザイン専攻
ちなみにこの日は、毎年に実施される学内作品展示「Human Style」初日。
当デザインカレッジの2専攻も1年間のさまざまな作品を披露しました。
by マン・マル






2013年2月9日土曜日

2013年の挑戦!

<<まるゼミ番外エピソード46>>

今年もすでに2月半ばとなって、いまさら新年の抱負でもないのですが。。。今年の私はいろいろなことに初トライをしていこう!と思っています。まず、年度前半で挑むことがすでに決まっているのが、フラワー&テーブルコーディネートとのコラボレーション!!その舞台はいつもおなじみの横浜山手。毎年6月に洋館群で催されるイベント「花と器のハーモニー」です。またまたMoNoアートプロジェクト実行委員会として参戦します。


今年で第13回目を迎えるこの催事は、10日間程度の期間限定にて、洋館計7館のインテリア空間がそれぞれ異なるアーティストにより手がけられるというもの。ただし、そのデザインの主軸となるのは生花によるフラワーアレンジメントとテーブルコーディネートというのが条件。ここ近年はフラワーアーティストの前谷裕一氏を総合プロデューサーに迎え、各洋館の装飾アーティスト7組はコンペティション形式で選ばれています。花やテーブルの専門家でもない私達MoNoなのですが、実は「エリスマン邸でアートしたいっ!」という思いで昨年の秋にこのコンペティションに応募したのでありました。エリスマン邸は建築家F.L.ライトが帝国ホテル設計の折りに連れてきた弟子アントニン・レーモンド設計によるもの。日本で独立設計事務所を構えた初期のころの作品で、なんとなくやはり、ライト風デザインの面影を感じる空間です。


これまで「ベーリックホール」「111番館」と、2年連続して山手芸術祭でインスタレーションアートを手掛けさせてもらった私は、山手3部作(?!)となるべく3つ目の場所として「ぜひ、エリスマン邸!」と想いをつのらせていたのです。ところがなんと、あいにく、エリスマン邸は今年の1月から何年振りかの改修工事に突入!つまり芸術祭期間中は、クローズ状態。どうしよう。。。

ということで、花もテーブルも専門分野でないのに「花と器のハーモニー装飾アーティスト・コンペティション」に応募するという暴挙にでたのでありました。


左:改修前エリスマン邸。元町公園内の瀟洒な小住宅洋館
右:現在の工事中のエリスマン邸。庭先には仮設事務所も
そして昨年10月。我々に届いたコンペティション一次審査通過の通知書に添えられていたコメントは「花やテーブルのプロフェッショナルとの協同が可能ですか?」というもの。最終審査に向けて、本腰を入れてフラワー&テーブルコーディネートの世界に向き合わなきゃ!ということで、当ブログの12月に「山手のクリスマス」記事にて載せさせていただいた松村みどり先生にお相手紹介をお願いして、島津まどかさんを引き合わせていただいたのでありました。最終審査も2週間後に迫った頃に、初対面。私が抱くこのプロジェクトのテーマコンセプトやデザインの方向性等をお話しさせていただいたところ「素敵!ぜひ一緒に!」と快諾してくださったまどかさん。最終審査のプレゼンテーション時、ちょうど前述のクリスマスイベントで大忙しだったまどかさんですが、無理を言って審査会場にも同行いただき、私のプレゼンのナイスフォローをしていただけました。感謝!

そのクリスマス時は、エリスマン邸に陣中見舞い(?)で寄せていただき、そして年が明けた先月は、まどかさんのお宅へお邪魔してきました。住宅メーカーのモデル展示場のインテリアコーディネートも担当されているまどかさん。さすがご自宅もモデルハウス状態!素敵なリビングで手作り焼きリンゴとティー&コーヒーも振舞っていただいた私は、その完璧な空間とおもてなしに、「部屋は綺麗にしなあかんなあ、料理も手のこんだものをきちんと作らなあかんなあ」と家庭人としての自分のあり方を反省させられたのでありました。。。あっ、でも訪問の目的は、まどかさん所有の食器・花器を見せていただきシュミレーションしながらの、コーディネートデザイン方向性のディスカッションミーティングです。話せば話すほど、まどかさんと私は、好きなデザインのジャンルがかなり重なっていることに気付かされます。島津邸内の什器の幾つかが我が家にもあるものでした。「このフロアスタンド、うちにもあります!」「ほんとに?!」と二人で盛り上がりました。本当にみどり先生の人と人をつなぐコーディネートはパーフェクト!打ち合わせでは、私が花や器への専門知識が薄いながらも「こんな素材で」「フォルムはこんなで」と伝えると、まどかさんは絶妙に器材を選び倉庫から出してきてくれます。どんどん出てくるからスゴイ。エリスマン邸のダイニングテーブル寸法とほぼ同じという島津邸のテーブルの上で、器材をあれこれ組み換えセッティングしていきながら、二人でデザインのイメージを構築していきました。ブレイクタイムのおしゃべりも盛り上がり、気が付くと4時間滞在。でも、密度の濃い生産的な時間でありました。


「花と器のハーモニー2013 プレ・リーフレット」

先週末には、エリスマン邸館長の高村さんとの打ち合わせ。改修工事のために、山手西洋館群を管轄する「公益財団法人横浜市緑の協会」の山手事業所がある「テニス発祥記念館」に館長をお訪ねしてきました。空間の装飾コーディネートとともに、同時開催するセミナー講座についてもご相談。そしてこの日、事業所の渡辺所長さんより、イベントのプレ・リーフレットをいただきました。公式リーフレットは4月頃に発行の予定ですが、それまでの予告的ちらしです。7軒の洋館と7組のアーティストが写真付で紹介されてました。じわじわと緊張感が高まってきています。

by マン・マル






2013年2月5日火曜日

井上信道展 と 卒論プレゼンテーション

<<まるゼミ番外エピソード45>>

またまた横浜山手地区に行ってきました。今、山手は第7回山手芸術祭の真最中。一昨年&昨年と2年連続にこの芸術祭にアート出展させていただいた私ですが、今年はお休み。というのは、4か月後の6月の山手イベントに参加させていただくこととなっているんです。このご報告はまたあらためまして。。。。

で、この日の目的はこの芸術祭のプログラムの一つとして山手234番館にて催されていた「井上信道の彫刻とアトリエ」という展示会と、「井上邸と横浜の洋館付き住宅」と題する神奈川大学の内田青蔵教授のギャラリートーク井上信道氏とは、横浜を拠点に昭和の時代に活躍された彫刻家です。その作品数はおびただしい数にのぼり、その何点かは今も横浜の街かどに設置されていて、私も今回の展示を見て思わず「あっ、これ知ってる!」と口走ってしまいました。



 この展示会の影の(?)コーディネーターが白川葉子さん。いつも何かと私の活動のサポートをしてくれる大切~な友人です。この日は久々に2人でランチしつつのおしゃべりに花を咲かせた後に、現地を案内していただきました。と言っても実は、会場に到着するやいなや、彼女は私の案内どころではなく、テレビ取材者の誘導やら主催者である井上氏の奥様や自身もアーティストであるお嬢さんの大野静子さんらのサポート、さらにはセミナー準備に入る神奈川大学の学生さん達との調整等で駆け回ってました。。。。私はポツンと一人、でもじっくりと作品やスライドショーを鑑賞することができました。

 この日は展示の最終日ということもあって、ギャラリートークが始まる20分前にはこの西洋館の2階はもうすごい人口密度状態に。当然に、セミナールームに人は収まりきらず。私は当初は室外へと遠慮してマイクスピーカーからの声だけでトークを楽しんでいたのですが、急遽に最前列のさらに前に特設された席に案内していただき、出演者に手が届くというVIP状態(?)で参加することができました。前述の井上信道氏のご家族の方も加わってのトークとなるのかな~と思っていたのですが、始まってみると、実は、神奈川大学工学部建築学科・内田研究室の学生さんの卒業論文の公開プレゼンテーションでありました。それはそれで、私にとっては興味深い!日本近代住宅の歴史を計10名の学生さんがそれぞれの切り口でリサーチしたものを発表するというもので、それはまるゼミの設計やデザインの提案とは全く異なる分野です。でも、ジャンルは違うとはいえ、学生さん達からヒシヒシ伝わってくる緊張感はまるゼミメンバーと一緒だなあと、ちょっと微笑ましく感じました。全学生さん発表後に内田教授がコメントされた「聞いているほうは心臓に悪いですね」の一言が会場を和ませたのが印象的でした。


 
 これらの発表の後に、ラストのプログラムとして教授のレクチャーが予定されていたのに、会場の制限時間いっぱいとなり「またの機会に~」と中止となってしまったのでした。テーマの「洋館付き住宅」とは、まさしく私が先月に取り組んだインスタレーションアートの舞台の「旧柳下邸」のことなので、勉強させてもらお~と襟を正して待っていたのですが。。。残念!
 

by マン・マル