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2012年4月14日土曜日

目黒川の桜

<<まるゼミ番外エピソード34>>


先週の土曜日曜の横浜の桜はまだ五分咲き程度でした。おまけに風も強くて肌寒い。けれど頑張って、毎年に通っている弘明寺公園にお花見に出掛けました。ビールで身体を温めるも(!)やっぱり寒かくて早々に退散してしまいました。もう1週間、持ちこたえてくれれば次の休日にお花見再トライができるかなと期待してたのですが、今日はあいにくの冷たい雨。桜はまだまだ充分なボリュームをキープしているのに残念。

ということで、今年の私にとっての桜のベストショットは、3日前に通りがかった目黒川沿いの桜風景となりました。両側に連なる桜は川面に向かって枝を伸ばして河川の輪郭を覆いとっても華やかです。散った花びらが水の上に無数に浮かんで、これも綺麗。この風景に見とれつつ、そう言えば私にはあまり「川沿いの桜」って馴染みがなかったのに気が付きました。

京都出身の私にとって、子供の頃の花見とはお寺や神社の境内の桜。当然に神聖な境内でレジャーシートを敷いての飲食は出来ず、つまり桜は庭全体と共に鑑賞する一対象で、子供にとってはちょっと堅苦しいものでした。ちなみに私が通っていた高校から徒歩1分の醍醐寺は太閤秀吉の花見で有名ですが、このお寺も私にとっては、体育の授業のマラソン練習で何周もその境内を走らされた辛~い記憶しかなく、「花の醍醐」ならぬ「苦しみの醍醐」なのです。
でも社会人になって、職場の人達と体験したお花見は公共公園の桜。たっぷりの食べ物飲み物を調達して桜の樹の下に陣取って、桜の花に囲まれる幸せ感は格別。以来、日本人DNAがしっかりと覚醒し、私にとって毎年の公園でのお花見は欠かせぬ行事となっています。

「公園の桜」は「桜空間に内包される」臨場感を楽しむのに対し、「川沿いの桜」は「透視図で桜を楽しむ」といったところでしょうか。この日、この目黒川沿いで夢中で写真を撮っていたら、どこからかボート音が。目黒川にもボートが走るのかなあ、とその方向を確認してみると、なんとクルーズ船。このシーズン「目黒川お花見クルーズ」というのがあるそうですね。1時間の桜の観賞ツアーだとか。乗合便もあるそうなんで、来年はトライしてみても良いかも!

by マン・マル