ページ

2012年12月9日日曜日

光が加わって 「1+1」

<<まるゼミ番外エピソード40>>

クリスマスアート「1+1(ワン・プラス・ワン)」がOPENして1週間。。。
実はこの週末に作品をバージョンアップすべく、再びの現地作業をしてきました。何が大きく変わったかというと、光の演出が加わりました!

やはり旧柳下邸で手掛けさせていただいた昨年のクリスマスアート「Snow Yokohama Christmas」では作品にイルミネーションライトを埋め込んでの光の演出を施していました。その幻想的な世界観が素敵!と言って下さる方もいて嬉しかったのですが、ただ、それは、展示空間がある程度の暗さにならないと出会えない景色でした。旧柳下邸は丘の中腹に建つ建物ゆえ、その日当たりは最高!なんです。特に洋室は2方向に大きく開かれたガラス窓からサンサンと陽光が差し込みます。つまり光アートを楽しんでもらえるのは、閉館近くの夕方16時以降か、あるいは太陽が覗かない雨の日か分厚い雲が空に広がっている日か、ということになってしまうんです。せっかくにイルミネーションのアートを楽しみに来てもらったのに、昼間の日差しで「ぜんぜん、光が見えないわ~」なんてことも実は昨年はありました。ということで、今年は光演出は諦めて空間造形の面白さで勝負しよう!となったのですが、館長さんいわく、「今年は光イルミネーションが無いの?」とオープン直後から声が相次いだとか。期待していただいているなら、よし!トライ!
LED照明器具をしのばせるために、和室アートも空間構成を少しアレンジしました。

曲げわっぱの海!
畳の上で作業していると、
なんだか「伝統工芸の職人さん」に見えてくるから不思議

ということで「1+1(ワン・プラス・ワン)」は、昼の顔と夜の顔の2つの景色を持つ作品となりました。これもまた相対する要素の協演という作品コンセプトの一部となり得るな~、と個人的には思っています。お昼間の明るい日差しの中では、和室アートと洋室アートの造形の面白さを楽しんでいただけますが、でもやっぱりお薦めは、日が少し傾いた16時頃からかなあ。少しずつ少しずつアートの光が輝き始めます。

左: リーフレットコーナー。自由にお持ち帰りください。
右: 洋室アート。閉館直前の時間にはこんな空間に!


by マン・マル