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2011年1月29日土曜日

2010年度HA-アワード!!

毎年。1月の最終土曜は当デザインカレッジの卒業制作プレゼンテショーン・アワード!!。
グラフィックデザイン+雑貨プロデュース+インテリアデザインの3専攻の卒業学年生の中で、参加認定された者達が<最優秀アワード>を競ってプレゼンテーションします。

会場は、当スクール本館の大きな講義教室をレイアウト替えして学生メンバー自身で設営します。アワード前日がまるゼミ最終ゼミだったので、私マン・マルもまずは設営から立ち会いました。そして完成したステージでのいわゆる最終通し稽古です。アワードでプレゼンテーター1人に与えられる時間は8分。この8分間、いかに会場を自分ワールドに染められるか、、、がアワード受賞の鍵となります。デジタルデータによりスクリーンに映し出す画面でのプレゼンテーションが軸となりますが、時にはプレゼンテーター自身がステージ中央に躍り出てのパフォーマンス等も過去にはありました。理詰めでドンドンと作品の内容を披露し感心させていく展開もあれば、パフォーマンスで会場を爆笑の渦にしてしまって審査員の心を掴んでしまうというシナリオもありです。

まるゼミ・メンバーの作品はデジタルデータと共に、大小さまざまな建築インテリア模型や図面パネル等の多様な成果物を使ってのプレゼンテーションとなります。前日のゼミでは、模型やパネルの設置レイアウトの工夫、照明ライトの当て方、模型をズームアップで撮ってもらうためのライブカメラのアングル調整等を各メンバーの作品ごとに詰めていきました。メンバー同士はアワードを狙うライバルでもありますが、他専攻との団体戦(?)に勝つためのチームメイトでもあります。もう幾晩も徹夜続きの疲れた身体に鞭打って、互いに協力し合って作業していました。そしてそれぞれの8分間のデータチェックにマン・マルより駄目出し。余分なコマの排除、図面や言葉の追加などなど。もう本番まで数時間しか無いけれど、最後のひと手間できっと勝利は近づくはずだから。。。。

そんな一日を過ごして、アワード当日本番!
まるゼミメンバーの出番はプログラムの最終枠。そのプレゼンテーション内容は、前日からは明らかに向上していました。予定通りにアワードは16時にすべてのプレゼンテーターの発表を終えて、1時間の審査に入ります。賞は、全講師がそれぞれのモノサシで投票した点数によるものと、各専攻の専門講師がディスカッションして選ぶものと2種あります。前者は3専攻が一つの土俵で点数のみで争うので、作品内容よりもプレゼンテーションそのものの力が要求されます。後者は逆に作品本体の魅力や専門性が評価軸となります。インテリアデザイン専攻では、審査時間の1時間を過ぎてもこの専攻賞が決まらずの白熱した議論となりました。。。。。

結果。。。。おめでとう!!
見事 第一位 最優秀アワードを まるゼミ・メンバーの一人がゲットしました!!
私もとっても嬉しい!だって彼女がずっと努力を積み重ねて来たのに立ちあって来たから。実は彼女は某大学の建築学科を卒業して、まるゼミに入ってきたメンバーなのです。4年間もすでにキッチリ建築を勉強してるんだから、一位で当たり前、、、、なんて思う人もいるかもしれませんが、全然当たり前じゃないんです。確実に、彼女は他のメンバーの何倍も努力しているからです。彼女の勝利は建築学科出身が理由では無くて、努力したことが理由です。
2010年度 最優秀アワード作品!
二位+三位はグラフィック専攻のメンバーでした。やはり膨大な時間をかけて本格的な雑誌創刊を果たした作品と、そして、オリジナルでユニークな視点に立った新しい文字フォントを提案した作品でした。二人とも、自分が創り出したい世界が明解でその情熱が伝わってくるプレゼンテーションでした。印象的だったのは受賞場面でのこの二人の本人コメント。「一位でなくて、とても悔しい」と揃って言っていたことです。かなり頑張っている人間でないと、「悔しい、、、」って人前で堂々と言えないと思うんですよね。この台詞、とても素敵でした。


3名のアワードと各専攻賞の授与で熱い一日は幕を下ろしました。あ、いえ、その後の祝賀懇親会がありました。でも残念ながら、私は翌日朝イチからの「山手芸術祭」展示作品の現地制作を控えているために欠席しました。一緒に美酒に酔いしれたかったですが、体力温存優先のため。。。

by マン・マル