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2011年11月12日土曜日

インスタレーションアート 光樹ー祈りの空間

<<まるゼミ番外エピソード21>>

お知らせしていました関西は滋賀県草津市でのインスタレーションアート「光樹ー祈りの空間」の制作。学生ボランティアの方々、イベント実行委員会事務局のKさん、そして作品の制作公開会場である小汐井神社の方々等の細やかな気遣いのサポートをいただき、無事に作品は完成し披露することが出来ました!1週間前のこととなりますが、少し報告させていただきます!


私達は開催日の前日午後に現地入り。宮司さんの奥さまに御挨拶をした後に、神殿に手を合わせ、作業時の安全と作品の無事の完成をお願いいたしました。そして早速に作品設置の位置決め作業です。事前に事務局Kさんより、制作ゾーンの簡単な測量メモはいただいていたものの、やはり現地に初めて立つと予想していた空間感覚はまったく違うものです。コンベックスメジャーを使って、当初の設置案を修正していきます。今回の私達の作品の舞台は、神社の境内地で、前面道路正面の鳥居から本殿手前右に鎮座する神木までの神聖さこの上ない空間なのです。半端な作品の出来ではバチが当たります。試行錯誤しつつ、なんとか日没までに空間構成が完成しました。
小汐井神社境内にて。 夜の闇が忍び寄る前に位置決め終了!
さあ翌日。この日の18時本番に向けての制作開始です。同じ会場で一緒に公開されるもう一つの作品「しだれあかり」の制作者である宮城大学建築学科院生のYさんとも合流し、神社の境内はにわかにアートな熱気が立ちこめ始めました。私達は、昨日の位置だしに忠実に着々と作業を進めて行きます。本番まで3時間と迫った頃からは、3名のボランティア学生さんのヘルプもいただけ、あたりが暗くなり始めた17時過ぎには予定通りの点灯作業に入りました。

いよいよイベント開始の18時が過ぎた早々に、京都新聞の記者の方が取材に来て下さいました。京都出身の私の幼い頃は「新聞といえば京都新聞!」だったので、ちょっとドキドキ。でも年齢をシツコク聞かれました。新聞記事に曖昧な表現は許されないんですね。どうか記事になりませんようにと願っておりましたら、翌日の朝刊第一面に、なんと私達の作品がカラーで掲載されました!嬉しい!でも年齢は??とイベントを伝える文章には我ら個人の事は触れられていないので胸をなでおろした私です。
よーく写真を見ると 
奥にたたずむ人物は 私とボランティア学生さんらでした
http://www.kyoto-np.co.jp/shigatop/article/20111104000122
18時半を回ると、次第に境内は賑やかになっていきました。「いや~きれ~」「わ~ええやん~」と関西弁が飛び交います。海外で「Fantastic !」とか、関東圏で「あら、素敵ね!」とか言ってもらって「よしっ!」とテンションが上がる嬉しさ感と、自分が生まれ育った土地の言葉でのコメントとは不思議に違うものなんですね。一種特殊な体温を感じました。いつも基本的に私達のインスタレーションアート作品は、その空間内を自由に歩いて回遊してもらって楽しんでもらうのですが、今回はキャンドルを使用していてるので安全を考え、ゾーン内の立入りはNGとさせていただきました。夢中になって光の海の中を突進してしまうお子さん達、ごめんなさいね。でもそのリアクションはとっても嬉しいです。会場には、立派な三脚に一眼レフカメラをセットして、じっくり作品を撮影してくださる男性陣もたくさんいらっしゃいました。私も頑張って撮影しようと好位置をキープしていたら、順番待ちのように後ろに立たれてしまいました。でもそんなことも嬉しい限りです。この作品写真は、近日中に発表させていただく予定です。https://sites.google.com/site/monoinjapan/nihongo/article2011

21時にイベントは終了。21時半に消灯し、初日を無事に終えました。
しかしながら、翌日は昼過ぎから雨の予報。もう半日でいいから雨をこらえてよと願いながら迎えた2日目。朝から重い雲が空を覆っていました。そして、10時過ぎに事務局より中止の知らせ。午後早々からレインコート姿で私達は撤去作業に入ったのでありました。インスタレーションアート作品「光樹ー祈りの空間」は一夜限りの短い命でしたが、でもまたどこかで、第二弾をトライしてみたいと思います!!

by マン・マル