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2010年7月30日金曜日

2年課題「住空間コンペティション」発表&提出



前日に続き 30日はインテリア専攻2年生の課題発表提出でした。
まるゼミでは 2年生前期は2課題に取り組みます。第一課題は商業空間デザインとして飲食系店舗デザインを。そして第二課題は住空間デザインです。後期の卒業制作を控えての最後の共通課題ということで、例年、まるゼミでは住宅設計依頼をしてくださるクライアント役をゲストに迎えて 実務に近いシチュエーションで取り組んでいます。今年のゲストは まんが家の すねやかずみ先生!当スクールのまんが専攻の講師でもいらっしゃいます。


作業アトリエ併設のご自宅の設計に依頼くださるという設定。但し2年生在籍者全員対象のコンペティションを実施し、最優秀者にその権利が与えられるというシナリオです。
課題期間は約1カ月。 
 ・課題指示書と共にまずはクライアントのリクエスト要望がまとめられたシートが提示されます。
    ↓
 ・メンバーはこれらの基本情報をもとに土地敷地探しから開始。そう。今回は建物に相応しい敷地も一緒に提案。クライアントご指名エリアは裏原宿。まだ梅雨空の下 地図を片手にショッピング抜きのウラハラ散策を各自で実施。
    ↓
 ・クライアントにファーストプレゼンテーション実施。各自が選択した敷地と これから取り組む提案企画コンセプトを提示。
    ↓
 ・プランニングエスキース + スケッチパース&スタディ模型 
    ↓
 ・提出物制作: 
   住宅模型(敷地外周辺建物・敷地内外構含)S=1:50
   各種図面 /敷地利用配置図 S=1:100

         /各階平面図 S=1:50
         / 断面図 S=1:50
   コンセプトシート (立地周辺説明・インテリアイメージ含)
    ↓
 ・コンペティション・プレゼンテーション実施



当日は インテリアの他の講師先生 および 昨日にまるゼミ発表を終えた1年生もギャラリー参加。発表者の持ち時間は一人15分。模型+出力シート+プロジェクターと使えるツールを駆使して それぞれの提案作品を熱くクライアントに語りました。受け手側のすねや先生も とても熱心に真剣に提案に向き合ってくださり いつものまるゼミより数倍の緊張感。そして全員のプレゼンテーションが終了して 審査タイム。


そして。。。。審査結果発表!


とその前に 発表メンバー全員の提案についての良かった点+悪かった点についてのコメントを すねや先生からいただきました。ポイントは現実的に堅実な部分と 少々非現実アクロバット的な遊びの部分とのバランスでしょうか。生活の快適性と仕事の効率性は重視だが 空間から普通でない刺激も欲しい。。。とは さすがマンガ家でいらっしゃるクリエイターの方らしいコメントでした。



さて そして 最終発表。 The winner is 「 YA君!!」 でした。
。。。。。。。おめでとうっ。。。。。。。。。
私マン・マルはもちろん他講師陣のヨコヤリは一切無しのクライアントご自身で選んでくださった結果です。


勝因は?
実は発表者の中で 最も敷地も床面積も小さい提案でした。ゆえに クライントの要望条件がすべて入っているわけではありません。なのになぜ?? 条件をそぎ落としていく優先順位が正解だったことと かなえられなかった要望を上回る新たな提案が含まれていたからです。YA君案の決め手は 敷地が3方接道する特性を生かし 1階のほとんどをピロティにして 地上をドライブスルー状態の通り抜け通路を作ったことでした。これが車やバイクも趣味というクライアント心を虜にしてしまったのではないでしょうか。とにもかくにも オメデトー!!
              (▼photoは コンペティション最優秀作品)



ゼミ終了後は 校舎内の他の講師先生や学生 スクールスタッフの方々も出入りしての懇談会状態。発表メンバー達は徹夜続きで眠い目をこすりつつも 自作を熱心に説明し続けていました。


当課題については スクール外部での公開プレゼンテーションを現在画策中です。ということは 夏期休暇中に さらに提案内容に磨きをかけて多くの人に見てもらうに耐えうるレベルに仕上げねばなりません。やはり2年生も 気の抜けない熱い夏になりそうですね。
でもまずは 睡眠を取ってください。 お疲れ様でした!

by マン・マル