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2011年6月24日金曜日

トライ!初模型!

まるゼミの前期スケジュールも後半に入り、新しい世界で急成長中の1年生メンバー。前週から、スタディ模型に取組んでいます。建築・インテリア設計では定番である模型材料”スチレンボード”を使っての制作です。
スチレンボードとは、発泡スチロールの両面に白い上質紙が貼り付けられた材料です。表面がなめらかな紙素材なので、着彩したり他の材料を貼りつけたりも自由自在。1mmから10mmまでの間で数種類の厚さの規格で扱われていて、作る模型の縮尺や部位によって適切なものを選択します。今回のまるゼミでは5mm厚を使っての模型初作業!
手順1) まずは正しい姿勢で(?)パーツ切出し
手順2) そして慎重にパーツを組み立て
厚みがあるボードの切出しは、何気に難しいのです。まっすぐに、そして切り口を美しくカットせねばなりません。そのために必要なものは、①切れ味の良いカッターの刃と、②ガイド定規を押える手とカッターを握る手の力加減と、③そしてまっすぐな体位です。毎年、この最初の模型作業で、自分の不器用さに愕然とする学生もおりますが、でも大丈夫。繰返しのトレーニングで、1年後には美しい切出しが出来るようになるものです。

今回トライした模型は、恐れ多くも巨匠ル・コルビジェの「ドミノシステム」!構造のしくみを学びつつ、このシステムをベースにしたそれぞれオリジナルの建物デザインにトライします。

by マン・マル

2011年6月10日金曜日

課外ゼミ : 明日館

この日、1年生のまるゼミで半期に一度の課外ゼミを実施しました。
ここ毎年の恒例として、新入生の初の空間体験ゼミとして訪れているのは「明日館」です。
http://www.jiyu.jp/


ご存知の方も多いと思いますが、20世紀の建築界の三大巨匠にあげられるフランク・ロイド・ライトの設計による建物です。帝国ホテル設計のために来日した彼が「自由学園」のためにデザインした学校建築です。記録には1921年建設とありますから、90年前の空間です。1997年の国の重要文化財指定を機に保存修理工事が施され、見事にライトな空間が復活を果たしました。


現地見学の前週に、まるゼミではしっかりとライトの予習。ライト・デザインのルーツとも言えるジョーンズ・グリッド・デザインもほんの少し挑戦して体験し、いざ、現地に乗り込みました。シンメトリーへのこだわり、ベージュとグリーンとダークブラウンの徹底したカラーコーディネート、そして繰り返されるグリッドデザイン。ここは館内撮影可能という実に有り難く寛容な施設なので、まるゼミメンバー達は、夢中でシャッターを切っておりました。
上 : 今はカフェスペースとして利用されている「ホール」のステンドグラス
下 : 当時の教室で、ライト・ワールドにハマる(?)まるゼミ・メンバー達

現在は一般公開されていて、教室として使われていた部屋は有料貸出されています。しかも、ウエディング等のセレモニーも可能。世界の巨匠が日本に残した空間で、一生の思い出を刻むのも素敵ですね。


by マン・マル