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2012年10月1日月曜日

月見の会

<<まるゼミ番外エピソード36>>

昨日は今年2012年の「中秋の名月」でした。台風のために生憎の空模様となってしまいましたが。。。でも、その前夜、度々にお邪魔している横浜・根岸の旧柳下邸では「中秋の観月会」が催され、初に日没後のお屋敷を訪問してきました。

左 : 辺りが暗くなると建物内部がその灯りで浮かび上がります
右 : 和室に座布団で、亀岡さんのお話に耳を傾けました    
参加枠30名は早々に予約で埋まったそうで、小学生低学年のお子さんからご年配の方までの幅広い世代の人達が和室に集まって講師のお話に耳を傾けました。この日の話し手は、はまぎんこども宇宙科学館のプラネタリウム解説員の亀岡千佳子さんでした。「月見」という行事のあれこれから星としての月の話まで、私もいろいろと勉強になりました。

縁側にはお月見のお供えがしつらえられていました。十五夜の月が昇る方向にセットされます。会の冒頭では、当建物の管理委員会の理事長の佐藤さんが挨拶をされましたが、そこでこの旧柳下邸の月見に関して面白いエピソードを披露してくださいました。現在地元の町内会長さんでもある佐藤さんは、その子どもの頃、まだこの建物が柳下家の所有であった頃に、たびたびお月見のお供えにいたずらしようと屋敷の庭先に忍び込んだそうです。「屋敷の家族の方々も、近所の子供たちが寄って来るほどの豪華なお供えをしないと「家」は栄えない、と思ってくれていたようです」

お団子と豊かな秋の実りがお供えの定番!

会では、うさぎのお饅頭とお茶をいただけました。「邸内のどこの場所でいただいて良い!」なんていう粋な計らいで、参加者全員、お盆で運びつつ思い思いの席を確保しお茶休憩。こんなに風流な十五夜は初めてです。なんだか、気持ちが穏やかになった夜でありました。

by マン・マル