横浜は今 トリエンナーレ開催中!
といっても実は私はまだノーチェック。猛暑が去ってから~と思いつつもう10月になってしまってますね。さて、今日は、そんな横浜に来られるなら「見逃してはダメ!」というスポットのご紹介。
それはトリエンナーレの会場の一つ「BankART Stujio NYK」の隣敷地に建つ日本郵船歴史博物館です。11月27日まで企画展「洋上のインテリアⅡ」を開催中。3年前の展示に続いての第2弾です。そのフォーカスはズバリ!日本の客船インテリアデザイン。近代化推進の中で、日本の造船技術がどんどんと発展して世界トップレベルに達、し数々の伝説となる戦艦を生み出していったことは周知されてます。でも客船となると、当時の日本の国益に直結し辛いためか、盛り上がりがもう一つ。私達の豪華客船のイメージは、あの「タイタニック号」に代表されるような欧米人の上流階級の社交界の舞台といったところでしょうか。でも。日本でも幾つもの客船が造られ、そしてその内装設計には、日本の建築インテリアデザイン界を担っていく人物らが参加して欧米に負けない、且つ、日本独自の世界観のデザインを模索し完成させていったのだぞ!。。。という展示です。その中には、吉田五十八や前川国男、村野藤吾、丹下健三などなどの大スター達も名を連ねています。
私事ですが、学校を卒業して仕事を始めた当時、その社の設計部のインテリア設計を一手に担う重鎮的存在だったボスの下で働くこととなりました。彼から、自身が若いころに手掛けた船舶の内装設計のエピソードをよく聞いたものです。そう、ある時期において、特にインテリアデザイナーにとって、客船インテリアデザインは重要な活躍の場であったようです。今から思えば、あーもっといろいろと真剣に聞いておくんだった。。。と後悔しきりです。そんなことあって、私にとっては、特別な想いも重なる展示です。当然に、CADもCGも無い時代ですから、展示パネルのほとんどは、手描きの図面や精巧におこされて着色されている完成予想パース等です。まさしく私の学校時代の課題と同じ香りがプンプンします。そんな点でも 思い入れプラスです。第3弾、4弾と続けて行ってほしいものです。
列柱が雄雄しい博物館ファサード |
展示は企画展示の他に広い常設ゾーンがあり、日本郵船の社史が実に立派な模型や映像で楽しくプレゼンテーションされています。あくまで一企業のヒストリーなのですが、造船の歴史を通して、懸命に欧米列国の後を追い次第に国力を増して行った近代から現代の日本の姿を知ることができます。ちなみにこの企業の創設者は、昨年の大河ドラマでもお馴染みの岩崎弥太郎氏!です。
この壁クロス、欲しい |
堂々たる近代建築を、とても居心地良くアレンジして利用している好例だと思います。BankARTへの往路時?復路時?ぜひ立ち寄ってみてください。時間が無いなら、ミュージアムショップを覗くだけなら無料で建物の雰囲気を少し味わえますよ。ちなみに BankART建物手前の「横濱ビル」も風情ある近代建築です。地下にある「無国籍料理 amazon club」はお薦めです。
by マン・マル
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