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2011年12月26日月曜日

クリスマス から お正月へ

<<まるゼミ番外エピソード26>>

旧柳下邸での「Snow Yokohama Christmas」作品公開が終了しました。冷え込み厳しい中、厚着をして、午前中から撤収に向かいました。道中の街のあちらこちらでは、私と同じようにクリスマスの片付けに精を出す人の姿を見かけました。欧米でのクリスマスの飾り付けは、ニューイヤーを過ぎて1月中~下旬頃まで楽しめますが、日本では26日の日の出(?)と共にイソイソとお片付けです。

正午には撤収仕事は終了!

そして、明日からは、日本の街中がお正月の風景に一変するのです。クリスマスツリーやイルミネーション照明は取り外され、門松やしめ縄が建物エントランスにお目見えします。スーパーの食品売り場は、あれほどチキンで埋め尽くされていたのに、すぐさま正月食品の特設コーナーが設置されて、この時期ならではのメニューが登場します。そしてジングルベルの音楽は跡形もなく消え、代わって琴の音色の邦楽メロディーがあちこちに流れ始めます。クリスマスを楽しむ習慣はすっかり日本でも定着しましたけれど、でもやっぱり、大晦日にゆく年を見送り元旦に来る年を迎えるこの2日間は、日本人にとって1年で最大のイベントですよね。「はじめ良ければすべて良し」とか「有終の美」という言葉に見られるように、日本人の美学として物事の最初と最後の有り方は非常に重要なことなのでしょう。大切にしていきたい感性です。。。。

旧柳下邸にも 昭和初期の羽子板の展示が始まっていました。

by マン・マル

2011年12月16日金曜日

テクニカルプレゼンテーション

この日は、まるゼミの2011年ラストDay。1年ゼミは、最終課題の中間プレゼンテーション。そして卒業年度生は「卒業制作」のテクニカルプレゼンテーションを実施しました。


テクニカルプレゼンテーション。。。。
実は今年から、インテリアデザイン専攻メンバーのみを対象に導入した新システムです。グラフィックデザイン専攻を含む全デザインカレッジ生が対象となる「HAA(ヒューマンアカデミーアワード)」とは異なります。アワードでは、同じデザインとは言えども空間グラフィックという少し異なるフィールドのメンバー同士のコンペティションなので、そのプレゼンテーションは、どんなジャンルの人にも伝わりやすい「イメージの伝達」が主軸となります。ややもすると、空間デザインの専門スキルである図面作図や模型製作や完成予想パース描画が後回しになる傾向もありました。「それではダメ!」ということで、原点回帰!手綱の締め直し!空間デザインを学んだ学生作品として、学内外で自信を持って公開できる作品にするための、インテリアデザイン専攻講師陣による作品批評クリティークとゴール設定!それがこのテクニカルプレゼンテーションなのです。


初めての試みでありましたが、予想以上に会場はヒートアップ。当然に予定時間も大幅延長。先月のHAA中間プレゼンテーション考査とは、まったく違った観点で講師陣から厳しいコメント、そして要求が続出。講師の中ででも意見が割れたりもします。もちろん学生メンバー達も自分たちが目指したいものを熱く訴えます。サポーターとなる1年生メンバーにとっても、これからの1か月半の試練(?)が決まるのですから、かなり真剣です。各作品ごとにたっぷりなディスカッションが持たれ、そして各作品の最終ゴールが、講師と学生の双方で同意の上で設定されたのでした。

まるゼミは、これより約1か月の冬期休暇に入ります。
けれどもメンバーの作品づくりは、1年生&2年生ともに継続です。孤独な戦いではありますが、ここでの頑張りは確実に実を結びます。熱い冬にしてください!!

by マン・マル

2011年12月4日日曜日

旧柳下邸 イルミネーションか富士山か

<<まるゼミ番外エピソード25>>

「Snow Yokohama Christmas」公開の最初の日曜日。記録撮影に現地に出掛けました。天候はあいにくの(?)晴天。15時過ぎに会場到着すると、南の窓からの明るい陽光を受けて「Snow City」と題した装置の横浜の街並み達が日向ぼっこ状態してました。発泡素材マテリアルが自然光を受けてキラキラしてとても綺麗です。ひと通りの撮影を終えて、次はイルミネーションライト効果の記録。ところが、この日はいっこうに室内は暗くならず、イルミネーションの光が瞬く気配はなし。この日の事務局の担当の方も、良い光の加減になったら自前のカメラで作品を撮ろうと、仕事の合間に頻繁に覗いてくださるものの、「まだですねえ~」と私。イルミネーション「おあずけ!待て!」の状態が続く中、日本家屋の畳の部屋で小休憩。こちらは土日限定の「なつかし茶房」のカフェスペースに変身していました。
懐かしいこんな部屋でカフェが出来ます。
メニューは、なんと「旧柳下邸の立面図」入り!
そんな時に、私達プロジェクトメンバーの一人が教えている学校の学生さんが見学に来て下さいました。作品をかなり熱心にガン見していただきありがとうございます。そう、床にまき散らした雪の上をどんどんノシノシ歩いて、ツリーや街並みを至近距離にて楽しんでください!

結局、この日はスコブル良い天気で16時を過ぎても暗くなりきらず。いよいよ業を煮やして、施設の方々に、ディスプレイ棚の照明を落としたり、特別にカーテンを降ろしていただいたりの大騒ぎな中でこの日の記録撮影をすることができました。スタッフの方々の親切なご配慮に本当に感謝いたします。うーん。でもやはり。もう少し曇りの日かに、もう一度、撮影に来なきゃですね。

スタッフの方に御礼を言って建物を出たら、美しい夕焼け。根岸の高台に位置するこの場所から、まさしく「Snow City」さながらの街並みのシルエットが目の前に。そして「ん?あれ?富士山?」!!!見えるんですねえ、旧柳下邸から。感動!撮影には悩まされた天候でしたが、この景色を見せてくれたので帳消し!作品のイルミネーションが見られない日は、富士山が見えるかも!です。
富士山って、何故かテンションをあげてくれる
やっぱり特別な存在

by マン・マル

2011年12月1日木曜日

オープン! Snow Yokohama Christmas

<<まるゼミ番外エピソード24>>
本日2011年12月01日より、根岸なつかし公園内「旧柳下邸」洋館でのクリスマスアートが一般公開となりました。そう、昨日が設営日。制作したツリーやパネルでミニバンを満杯にさせて午後より現地に乗り込み、汗して参りました。天候は幸いにも晴れ間ものぞく穏やかな温かさで作業には有り難い限り。強力サポーターのYさんに加わっていただき、粛々と作品を組み立てて行きました。実は私が欧州や日本国内で手掛けさせていただいたインスタレーションアート作品の中で、今回は最小面積。けれど使用マテリアルの面積単価は最高、かな?そして私自身の自宅よりの距離も最短記録!近いし、屋内空間だし作業エリアも小さいので作業はサクサクと進みますが、でも緊張感はいつもと同じです。

左photo :搬入開始!  ⇒ 右photo :設営真最中!

この洋館部は建物の南東の角に位置しているので日当たり良好です。当時のお金持ちの邸宅とはいえいわゆる正統派日本家屋なので山手洋館群のようなセントラルヒーティングなどは無いので、この2方向から射し込む冬の日照は貴重です。でも、今回の私達の作品はイルミネーションを組込んだ光のアートでもあるので、抑え気味の明るさ環境が実は有り難かったりするのです。なので、どんよりな曇りの日や或いは晴天日は時刻にして14時を過ぎての窓開口部からの光が少し弱くなった時間帯からが、より世界観を発揮できたり致します。

氷雪のツリーと雪景色の横浜の街並み
陽が傾く頃には、美しい光アートの空間に!
私達のこのアート作品公開中の12月中の土曜日+日曜日は「なつかし茶房」が開かれるそうで、日本家屋部の情緒ある畳の部屋でコーヒー(お菓子付/350円)がいただけるみたいです。私も毎週土日は通おうかと思っています。横浜駅やみなとみらい地区からポツンと離れた立地ではありますが、訪れていただけたなら心ゆっくりと時間を過ごせる空間です。ぜひ、懐かしい日本の記憶を体験しにきてください!そして、Snow Yokohama Christmasもよろしく

by マン・マル