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2011年10月31日月曜日

ハッピー・ハロウィン!!

<<まるゼミ番外エピソード20>>

今夜はハロウィン。
欧米ではお馴染みの民俗行事。
いつ頃からか日本でも見聞きするようになりました。

今日は、来年冬の山手芸術祭の打合せで、横浜は山手エリアに行ってきました。山手の洋館はどこも、文字通り「ハロウィン一色」のインテリアディスプレイ。昨日の日曜は「ハロウィン・ウォーク」と称するスタンプラリーイベントがあって、朝からかなりの人出だったそうです。ハロウィンの飾り付けは、パンプキン、コウモリ、魔法使いといった定番モチーフがあって解り易いですよね。つい、ワクワクしながら何枚もphotoを撮ってしまいました!
Trick or Treat !!

by マン・マル

2011年10月30日日曜日

あかりART展 in 草津

<<まるゼミ番外エピソード19>>
本日のご案内は、私がまるゼミ外で関わるイベントです。


場所は草津!と書くと、関東方面の多くの方は群馬の草津温泉を思い浮かべられる方が多いと思います。が、違います。今回、私が出稼ぎに行って参るのは、滋賀県は琵琶湖のほとりの草津市です。ここ草津は東海道五十三次の52番目の宿場町で、しかも唯一に東海道と中山道が交わる交通の要所だったそうです。そういったことから、今も当時の本陣が再生保存されていたり、狭いエリアに神社仏閣がたくさん残っています。実は私にとっても、この草津は少し思い入れのある土地です。関西在住で会社の設計部員だった頃、草津の物件を担当させていただいたことがあり、週1回のペースで通っておりました。初めて担当する超高層物件で、泣いたり笑ったりの日々だったことが思い出されます。

さて。こんな街の地元の商工会議所が軸となって実施される2日間のイルミネーション・イベントが「草津街あかり華あかり夢あかり」です。この中の特別企画「あかりART展」で、私はMoNoアートプロジェクト実行委員会としてキャンドルによる空間インスタレーションアートの制作に挑んできます。このART展は、市内街道沿い5か所の歴史ある神社仏閣の境内地に、灯り演出による空間アートを計8チームが制作公開するというものです。昨年までは関西の建築や空間デザイン系の大学チームによって担当されていましたが、今年は一般コンペティションが実施され、我々の応募案が制作依頼対象の一つとして選出していただけたという経緯です。合格通知(?)をいただけたのが開催3週間前と迫っていてけっこう焦ってますが、ああ、でも、海外と違って、日本語で事務局とやりとりできる幸せを噛み締めている私です。
http://www.kusatsu-machiakari.net/akari/akari-art.html
大量のキャンドルとホルダーとシェードを手配中!
我々は平安時代に建立された歴史ある小汐井神社を会場で、「光樹~祈りの空間~」と題した作品に取組みます。ここは安産や縁結びの信仰がある一方で、古い神社だけあって、いろいろな厳しめエピソードがあるようです。神様に気に入ってもらえるような空間に設えねば~と気を引き締めてます。作品では欧州のインスタレーションアート作品でも使用した耐性和紙のランプシェード「SaSa」をキャンドルバージョンにアレンジして使用します。現在、大量生産中です!

事務局のホームページには、インスタレーションアートについて以下のように説明文がありました。「見どころは、空間全体をひとつの作品に仕上げること。来場した人は「鑑賞」するのではなく、作品に全身を包まれて「体験」するという表現方法です。」と。包容力のある空間になるよう頑張ります!
五感で楽しむ秋の草津路
第八回 草津街あかり華あかり夢あかり
11月4日(金)+5日(日)

「あかりART展」
MoNoアートプロジェクト実行委員会
<光樹~祈りの空間~>
小汐井神社 境内
点灯時間 17:00~21:00

by マン・マル

2011年10月26日水曜日

今年もやります!2011年東京デザイナーズウィーク

どんどんと秋も深まってきました。紅葉シーズンも目前ですが、でもその前に、スポーツの秋!芸術の秋!食欲の秋!とばかりに国内各所では様々なテーマのイベントが目白押しですね。本日は、まるゼミメンバーの年中行事 「東京デザイナーズウィーク2011」のお知らせです。
毎年恒例になっている当デザインカレッジのTDW出展は当然に今年もやります!幾つかある特別企画の中の「学生作品展プラス」の枠組みでの参加です。
http://www.tdwa.com/tdw/special/exhibition/student_of_the_year.html

今年の学生展は8つのフィールドに分かれてブースを披露しますが、当カレッジは2部門つまり2ブース出展いたします。まるゼミメンバーらは「インテリア部門」で、そしてグラフィック専攻生らは「グラフィック部門」での参加です。2ブースを手掛けるということは、つまりは作業量も例年の2倍になるということ。夏から何度も企画会議が開かれ、1か月程前からはほのかな緊張が校舎内にただよい始め、そして2週間程前からは、もう教室や廊下は資材やら制作物やらであふれてます。
photo上:教室壁に張り出されたままの企画打合せメモ
photo下:教室に置き去りのプロダクトモチーフ検討案
今年のTDWの全体テーマは「LOVE-地球への愛、ヒトへの愛、モノへの愛」。王道なシンプルなこのテーマを、当カレッジメンバーはどのように展開するのでしょうか。思えば昨年は、季節外れの大型台風襲来で、イベント自体が1日間だけクローズになるなど大変でした。当カレッジは屋外ブースでけっこう大がかりで複雑な空間造形を創作したわりには、ビクともせずで、メンバー達のそのデザイン性と施工性の両面での頑張りが本物だったことが証明されました。今年もまたユニークな造形デザインの屋外ブースを制作しているようです。でも初日当日までは情報は秘密裡とのことなので、また後日の現地レポートでお伝えしたいと思います。
東京デザイナーズウィーク2011
11月1日(火)-11月6日(日)
明治神宮外苑前

「学生作品展プラス STUDENT EXIHIBITION」
中央会場

by マン・マル

2011年10月9日日曜日

洋上のインテリアⅡ

<<まるゼミ番外エピソード18>>


横浜は今 トリエンナーレ開催中!
といっても実は私はまだノーチェック。猛暑が去ってから~と思いつつもう10月になってしまってますね。さて、今日は、そんな横浜に来られるなら「見逃してはダメ!」というスポットのご紹介。


それはトリエンナーレの会場の一つ「BankART Stujio NYK」の隣敷地に建つ日本郵船歴史博物館です。11月27日まで企画展「洋上のインテリアⅡ」を開催中3年前の展示に続いての第2弾です。そのフォーカスはズバリ!日本の客船インテリアデザイン近代化推進の中で、日本の造船技術がどんどんと発展して世界トップレベルに達、し数々の伝説となる戦艦を生み出していったことは周知されてます。でも客船となると、当時の日本の国益に直結し辛いためか、盛り上がりがもう一つ。私達の豪華客船のイメージは、あの「タイタニック号」に代表されるような欧米人の上流階級の社交界の舞台といったところでしょうか。でも。日本でも幾つもの客船が造られ、そしてその内装設計には、日本の建築インテリアデザイン界を担っていく人物らが参加して欧米に負けない、且つ、日本独自の世界観のデザインを模索し完成させていったのだぞ!。。。という展示です。その中には、吉田五十八や前川国男、村野藤吾、丹下健三などなどの大スター達も名を連ねています。
 私事ですが、学校を卒業して仕事を始めた当時、その社の設計部のインテリア設計を一手に担う重鎮的存在だったボスの下で働くこととなりました。彼から、自身が若いころに手掛けた船舶の内装設計のエピソードをよく聞いたものです。そう、ある時期において、特にインテリアデザイナーにとって、客船インテリアデザインは重要な活躍の場であったようです。今から思えば、あーもっといろいろと真剣に聞いておくんだった。。。と後悔しきりです。そんなことあって、私にとっては、特別な想いも重なる展示です。当然に、CADもCGも無い時代ですから、展示パネルのほとんどは、手描きの図面精巧におこされて着色されている完成予想パース等です。まさしく私の学校時代の課題と同じ香りがプンプンします。そんな点でも 思い入れプラスです。第3弾、4弾と続けて行ってほしいものです。


列柱が雄雄しい博物館ファサード
企画展示内容もさることながら、合わせて、幸せな気分にさせてくれるのがこの博物館の建物です。日本郵船歴史博物館は、1936年に日本郵船株式会社横浜支店として建設されたアメリカ古典主義様式の近代建築を再利用して2003年にオープンされたものなのです。昨年暮れに私がモンペリエ国際建築フェスティバルの帰国報告講演をさせていただいた「馬車道十番館別館」から徒歩3分程のご近所です。馬車道エリアと合わせてこの辺りは、近代建築が多く残っていますが、中でもこの建物は海岸通りのシンボル的存在です。


展示は企画展示の他に広い常設ゾーンがあり、日本郵船の社史が実に立派な模型や映像で楽しくプレゼンテーションされています。あくまで一企業のヒストリーなのですが、造船の歴史を通して、懸命に欧米列国の後を追い次第に国力を増して行った近代から現代の日本の姿を知ることができます。ちなみにこの企業の創設者は、昨年の大河ドラマでもお馴染みの岩崎弥太郎氏!です。




この壁クロス、欲しい
企画ゾーンの奥にはライブラリーがあり、重厚な装丁の本がずらりと並んでました。壁クロスに描かれた船のペイントがキュートです。ここでは、時折り音楽コンサートも開催されるようです。エントランス左手にあるミュージアムショップは、マニア好みの船の模型から、可愛いマリンモチーフの雑貨や「郵船式ドライカリー(レトルトパック)」などなど、これまたけっこう楽しめるのであります。見学のラストは、展示ゾーン奥にある休憩コーナーでのドリンクサービス。入館時のチケット購入時にコインをもらえるので失くさないように気を付けてください!このコインを使ってたくさんある自販機から好きな飲み物をゲットできます。


堂々たる近代建築を、とても居心地良くアレンジして利用している好例だと思います。BankARTへの往路時?復路時?ぜひ立ち寄ってみてください。時間が無いなら、ミュージアムショップを覗くだけなら無料で建物の雰囲気を少し味わえますよ。ちなみに BankART建物手前の「横濱ビル」も風情ある近代建築です。地下にある「無国籍料理 amazon club」はお薦めです。


by マン・マル