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2012年12月18日火曜日

山手のクリスマス2012

<<まるゼミ番外エピソード42>>

 こちらは横浜のもう一つのクリスマスイベントレポートです。私も今年は芸術祭でお世話になりました横浜中区の山手地区。江戸時代末期の日本開国以降、外国人居留地として洋館が立ち並んだエリアです。今でも数件の建物が横浜市によって所有保存され、一般に公開されています。つまりいわば、明治維新期よりの西洋文化の情報発信地なわけで、ゆえに、12月のこの山手への人出は「西洋スタイルのクリスマス」を体験するためにスゴイのです。近年のこの山手クリスマスのテーマコンセプトは「欧米の国別スタイルのクリスマス装飾の披露」です。7館それぞれが欧米のひとつの国を選び、その大使館等のバックアップも得ながら「その国ならではのクリスマスアート」を披露します。

 7館ある市の洋館群の中で、偶然に今年は、私の友人2名がそれぞれの洋館でクリスマスアート装飾を担当していらっしゃるということで、少しでも人の少ない平日の時間帯を見計らって覗いてきました。
松村みどりさん の ブラフ18番館
まず最初はこちら「ブラフ18番館」。イタリア山公園内に位置し、山手洋館群7軒の中では一番はしっこ。階段を下りればすぐにJR石川町です。こちらでフラワーコーディネーターの方とコラボレーションでテーブルコーディネートおよび空間ディスプレイを担当されたのが松村みどりさん。私はいつも「みどり先生!」とお呼びしています。というのも、みどり先生も、このまるゼミの所属するデザインカレッジの先生!であり、お互いカレッジ講師としては古株組なんです。みどり先生談話によると、当デザインカレッジのGD専攻現役生もスタッフ参加したそうです。。。。VMD(ビジュアル・マーチャン・ダイジング)を本業とされているゆえ、もう、こういった雑貨ディスプレイはお手の物、ですね。こちらのテーマ国は「オーストリア」。おー、懐かしい。私は3~4年前にウイーン郊外に計3ヶ月滞在し現地建築協会さんのサポートでアートイベントをさせていただきましたから、オーストリア帝国の空気感は肌がまだ覚えています。静かでおしつけがましくない気品とプライド、華美でない優美さと可愛らしさと素朴さと、みたいな空間がしっかりと伝わって来ました。

島津まどかさん の エリスマン邸
もう一つは、イタリア山公園から徒歩15分ほどの元町公園の中にたたずむ「エリスマン邸」。担当されたのは、フラワー&テーブルコーディネーターの島津まどかさん。横浜を拠点に活躍されているアーティストで、この山手エリアでは季節の洋館の装飾コーディネートをずいぶんとされています。昨年のクリスマスは、「山手111番館」の装飾をされていました。そう、私が今年3月に山手芸術祭で「光の波線-Wave of Daylight」を発表させていただいた洋館です。今年のエリスマン邸の国テーマは「クロアチア」。ん?聞きなれない方もいらっしゃるかも。東ヨーロッパにあり、20世紀末にユーゴスラビアから独立した国です。まどかさんご本人に案内していただき、装飾のコンセプトやご苦労の裏話をうかがいつつ堪能してきました。オーストリアの国旗も「赤と白」ですが、クロアチアも「赤と白」。(もちろん日本も「赤と白」(笑))。まどかさんはこの「赤」とアドリア海を表現する「青」をテーマカラーに選び、エリスマン邸1階の連続する部屋スペースを「赤のゾーン」と「青のゾーン」に分けて完璧にコーディネートされていました。青は爽やかにそして優美に、赤は可愛らしく楽しく。横浜各所でフラワーアレンジメントの教室を持ってらっしゃるとのことで、その生徒さんがやはりかなりお手伝いしてくださったとか。そういったパワーは本当に有り難いですね。


 実はまどかさんとは、みどり先生からのご紹介です。またあらためましてこのブログでしたためますが、来年のとあるアートイベントでコラボレーションしてくださる方を探していたところ、みどり先生が「デザインの感性がぴったりだから!」とつないでくださったんです。。。。今までも偶然にまどかさんの空間コーディネートは目にしたことはあったのですが、あらためて、「一緒に空間を創造していくチームメイト」として体感させていただき、安心感とそして刺激をもらえたのでありました。

 みどり先生、まどかさん、素敵なクリスマスをありがとうございました。

by マン・マル




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